退職後の収入は、働かなければ基本的にそれまでの預貯金と退職金と年金になります。それらの収入に対して、支出がどうなるのかということをあらかじめ知っておかないと早期退職は不安です。
そこで私はその額を知るために、先ず今毎月いくらぐらい使っているかを調べることにしました。もちろん退職前と退職後では必要なものも違ってくると思いますが、出費が今よりも著しく増えることはないはずです。とすると、あとは現状の支出が分かればいいだけです。
支出を知るためには家計簿を作ればいいわけです。ただ毎日家計簿をつけていくのは面倒だなあとは思いました。しかし事は急を要します。いわゆる勧奨退職に応じるためには11月一杯までに決断しなければなりません。それを過ぎると勧奨の扱いはなくなってしまいます。
というわけで家計簿を作り始めました。退職前年度の9月ぐらいからです。本屋さんで家計簿を買ってくる方法も考えましたが、いちいち記入して計算するのは面倒です。家計簿ソフトをパソコンにインストールしても良いのですが、使い方を習得するまでが、これまた面倒です。
目的は一ヶ月の支出が合計どのくらいになるかですから、単に財布から出ていった支出の合計が分かれば良いだけなので、表計算で十分です。とするとエクセルという表計算の代表的ソフトを使えばよいことになります。早速土日の空いている時間に作ってみました。
縦の行は日付、横の列には出費項目。出費項目の内容は、先ず「食費」。これをいわゆるスーパーで買うような食材と、外で食べる外食に分けました。飲み物とかの分類はしません。何を買ったかという細かい項目も書きません。単にレシートの合計額を食費として入力するだけです。
次の欄が「衣料品」。これもどうしても買わなくてはいけないときがあるはずです。下着もYシャツも上着もすべて衣料品として合計額を入力。
次が「雑貨」。基本的には食費と衣料品以外はすべて雑貨と考えても良いぐらいですが、とりあえず雑貨として、それ以外に「交通費」と「通信費」「光熱費」「医療費」の項目を作りました。
さらにどうしても必要なものが「教育費」。これには学校と塾の費用や、教材費等が含まれます。そして本来なら一銭も払いたくないのが「保険費用」と「税金」です。
給料から天引きされるもの以外に、独自でかけている生命保険や車の任意保険、。さらにようやくの思いで購入した自宅の不動産への固定資産税の類。なんだかんだと出費があります。
こうして日頃使用するお金は基本的にすべてこの項目に分類しました。しかしその他に特別出費として「レジャー費」があります。
これはどうしても必要なお金ではないのですが、これがないと生活に潤いがなくなってしまいます。そこで特別会計?としてレジャー費の項目を追加。いわゆる遊び代ですね。
こうして作ったエクセルのシートは、簡単に作ったつもりですが結構横に拡がりました。如何に出費が多いかを物語っています。食費の節約だけでは到底出費を抑えられないと言うことが早くも分かってしまいました。
なお、作り始めてすぐ気がついたのですが、保険や税金、車の車検費用等は、年度ごとに請求があるので、月別の支出項目に入れるのは不合理だと感じ、別会計にすることにしました。
つまり家計費のシートと、年度ごとに出費する項目(住民税、健康保険料、固定資産税、車の税金、車検費用、医療保険等)を別のシートにしたということです。
このシートに9月から入力を始めました。とりあえず9月、10月、11月を入力してその推移を見守りました。当然ながら最初の頃は入力忘れが続出したり、レシートをもらわなかったり、そもそもレシートをくれない飲食店があったりで、実態との誤差は大きなものになったと思います。
それでも継続することにより、誤差徐々に縮小。作り始めたのは2009年の9月ぐらいですが、これは今現在(2014年1月)も続いていて、このぐらいデータがたまってくると、家計の動きが手に取るように分かるようになっています。
日付 | 名称 | 支払先 | 食費 | 外食 | 衣料品 | 雑貨 | 交通費 | 通信費 | 光熱費 | 医療費 | |
115 | 食材 | スーパー名 | 1500 | ||||||||
雑貨 | 文房具店 | 300 | |||||||||
合計 | 1500 | 300 | 1800 |
実際に作った家計簿はこんな感じで、1行に一項目入ります。最終的に月の終わりに縦の合計を計算して、それをさらに横方向に合計すれば、その月の生活費があっと言う間に計算できます。