住宅の購入

家を建てるかどうかの選択
 
 幸か不幸か、早期退職時の退職金の一部で住宅ローンは完済できました。従って住宅に関係するこれからの出費は、いわゆるリフォーム等の維持費だけになりました。

 当初家を建てるべきかどうか迷っていた部分もあったので、そのあたりについて改めて振り返って見たいと思います。今(2013年)から18年ほど前、息子が生まれるということで、それまでのアパート暮らしから家を建てようと決心しました。

 それ以前にも、結婚を機に、家をそろそろどうだろうかと考えていた時期がありました。しかし当時はバブルがはじけたとはいえ、まだまだ不動産の価格は高値を維持していて、今我が家が住んでいる場所の地価はたぶん坪100万を軽く越えていたと思います。

 従って家探しは今住んでいる場所よりさらに郊外が対象になり、その郊外ですら1軒家は不可能でマンションが買えるかどうか、という状況でした。

 現在の我が家より都心からさらに30分以上電車で離れて、さらに最寄り駅から15分以上歩いてようやく35坪の家が3000〜4000万という状況で、高いものは5000〜6000万円していました。


相場観を育成

 それでも将来の見通しとして家は必要だろうと考え、ともかく相場観を養うためにあちこち見に行きました。とある大規模1戸建て住宅地では、最低価格が4500万くらいでした。 今の我が家から、電車で30分以上田舎に行った場所です。

 郊外に建てられただけあって、敷地が最低50坪、家の広さは100平方メートルぐらいで、見た目もどっしりとして、こんな家に住めたらなあと思いました。

 試しに説明会なるものに行き、話しを聞き、個別相談で4000万円ぐらいなら、と話しを切り出したら担当者が「その資金ではちょっと・・・」と困ったような哀れんだような目つきをしたのが今でも印象に残っています。

 (ちなみにその物件は現在(2012年)はもちろん中古ですが、今その近辺に新築で建てても2000万を切っていると思います。

 またある時はマンションに行きましたが、そこはまさに田舎の平屋の住宅地の中にぽつんと建っている10階建てぐらいのマンションで、マンションそのものは豪華ですが、周辺の施設が乏しく、先を考えるととても買えないなとも思いました。

 中古はどうかとか、建て売りはどうかとかいろいろターゲットを変えて探し回ったことが思い出されますが、探している内に段々と資金繰りの知識が増し、相場観が出来、結局この時期には買わない方が良いだろう、という結論に至りました。


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