購入と賃貸はどちらが得か

どちらが得か

 住宅ローンのシミュレーションは、「住宅保証機構」というサイトが分かりやすいですね。

 さて住宅ローンを組まずに同じ金額だけ貯金できたら、前回の金額で言えば3750万円貯金できる事になりますが、残念ながらその間住む家がありませんので、賃貸住宅の家賃を払わなくてはなりません。(親と同居するなら話は別です)

 すると例えば家賃8万のマンションを借りると(1軒屋に較べると明らかに狭いですが)、年間96万。諸費用あわせて100万と考えると、25年間で2500万円が家賃で消えていきます。

 差額は3750−2500=1250万。つまり貯金は1250万増えています。そうすると住宅ローンを考えたときの頭金600万とあわせて1850万がたまっていることになります。ただし25年後に持ち家はありません。この時点で退職金例えば1500万とあわせて家を買えば、貯金はゼロですが新築の家が建てられます。

 一方住宅ローン組は、25年後貯金のすべてがローンに回ったとすると、貯金は0円。ただし築25年の住む家があります。また上記と条件を同じにすれば退職金1500万が生活費となります。

 もう一度まとめると、住宅を建てない場合、本来なら住宅ローンとして支払う3750万が貯金できますが、その間の賃貸物件の家賃を支払うと手元に残るのは1250万。ローンで用意した頭金とあわせて1850万の貯蓄

 さらに退職金が1500万出れば、都合3350万の貯蓄があります。ただし家はないので、その後も賃貸費用を毎年100万ぐらいずつ払う必要があります。

 一方、家を建てて住宅ローンを払い続けると、手元に残るのは0円。代わりに築25年の、建築当初はおよそ4000万円だった家が手に入っていますし、退職金の1500万円が貯蓄になります。。

 両者を較べると、これは明らかに住宅を購入した方がよいという結論になります。特に家族がいる場合はなおさらだろうと判断しました。

 ただし最近の就職情勢は、いつ何時リストラや会社の倒産という想定外の事故が起きるかまったく不明なので、25年間安定してローンを払い続けるというのは、結構厳しいなあ、というのが払い終わった実感です。

 特に教育費についてきちんと考えておかないと、住宅ローンも払えず、子供も大学に行かせられないという悲劇が起こりかねません。

 その意味では少しでも頭金を増やして、ローン負担を軽くしてから購入するのがよいと思いますが、そのお金がなかなかたまらないから困るわけです。


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