住宅購入のための資金作り

頭金の用意
 
 住宅ローンの頭金ですが、勤め始めて15年ぐらいで、およそ1000万円の貯金がありました。15年の内半分ぐらいは自宅から通勤していたからだと思います。

 初任給はたぶん手取り10万ぐらい。ちょうどその頃日本はバブル景気に突進していた頃で、給料は毎年順調に上昇。年に1万円ぐらいずつ上昇し、勤続10年で20万ぐらい。

 自宅から通えば、家に5〜7万入れ(我が家は父親が私の大学時代に亡くなりましたので、母親の年金+私の収入で生活していました)、それ以外の余りやボーナスが、飲み代や私の趣味(旅行や楽器演奏)+貯蓄になっていました。

 その頃日本経済は順調で、株はひたすら上昇。同年代の証券マンは月50万とか100万もらっていると騒がれたもので、それに比較してなんと上昇率が低いんだろう、と嘆いていました。

 しかし初任の頃から月数万を貯め初め、10年目には月8万ぐらい、さらにボーナスで年間年間40万ぐらいを貯金。まあ面白くはありませんが堅実な財政計画で、15年目ぐらいにめでたく1000万達成。

 考えてみれば15年で1000万というのは、年間に直せば60〜70万ですから、ギャンブルや夜遊びにのめり込まなければ、なんとかなる金額だと思います。


物件価格

 貯金が1000万円できたと言っても、それをすべてローンの費用としたのでは、病気等で急にお金が必要になったとき困ります。そこで頭金は700万と考え、300万を当面親から援助してもらうことにしました。

 この300万はその後少しずつ返金して、すでに完済。次に住宅ローンの計画ですが、当時の年齢が40歳。定年までは20年。ということで返済期間は25年と30年の二種類を設定し、定年時の退職金で、最後の5〜10年分を一括返済するように計画。

 後はそれまでに貯蓄に回していたお金のほとんどをローンに回していくと、いくらぐらい借りられるかと逆算して、購入できるおおよその物件価格を算出。

 ローンの計画を立てながら、暇を見て近所の不動産屋さんや新聞のチラシを見て、再びあちらこちら見に行きましたが、なかなか希望するものはありません。

 私の希望する物件は、最寄り駅から徒歩15分以内、実家から車で10分以内、子供のために公立の小中学校が近くにあること、買い物が出来るスーパー等が近くにあること、出来れば区画整理がされていて、南側に6m以上の道路があり、さらに欲を言えば東南角地。

 日当たりが良く、駐車場が2台分、近くに自然があって、土地の種別は住宅指定等々。ひじょうに厳しい条件で、金はないのに要望だけはいっぱいという贅沢な条件でした。


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