住宅ローンの設定と繰り上げ返済

ついに購入

 探し始めて数ヶ月、やっぱり無理かなあと諦めかけた頃、突然産相続の関係で土地を手放さざるを得ない状況になった方が出て、その場所が私のほぼ希望通りの場所でした。

 すなわち最寄り駅から徒歩10数分、実家まで車で5分、小学校中学校はそれぞれ徒歩5分、目の前に小さなスーパーがあり、東南の角地です。ちょっと歩けば川が流れていて自然もそこそこ楽しめます。

 こうゆうのは出会いのインスピレーションというのでしょうか。ひじょうに高価な買い物ですから、悩む期間が必要なはずですが、このように条件の良いものは、逆にすぐ売れてしまいますので、ある意味では瞬時の判断が必要です。

 もしそれまでの数年間、何もしないでいれば購入するかどうか悩んだと思いますが、あちらこちらの物件を見て、自分の頭の中に購入物件のイメージが出来上がっていたんだと思います。またその場所の土地代の相場というものもなんとなく分かっていました。

 私は性格的に、動き出すまではいろいろあれこれ悩むので、準備期間が多く必要ですが、ある程度のイメージが出来上がるとそこからの動きは早いと思っています。

 これは仕事の段取りでもそのような傾向があるのでよく分かります。というわけで、場所を見て数日後すぐに契約、建築となりました。

 後は支払いだけです。職場で使える通常より若干有利なローンと、その頃は使うのがあたり前だった住宅金融公庫のローン、更に日頃から給料の振り込みなどで使っている銀行から、それぞれ約1000万ずつ借りました。

 これらの当初の利率は4%弱だったように記憶しています。(変動相場にしました)その結果、当初の月々の支払いは8万ぐらい、ボーナスで年70万ぐらいの返済額だったような記憶があります。


返済を始めてみて
 
 住宅ローンを返し初めて感じたこと。それは間違いなく家計が厳しくなったと言うことです。月々の支払いは、もともとそのぐらいの額を貯金していましたのでそれほど負担はなかったのですが、ボーナスの支払いが大きく感じられました。

 好きな旅行にも簡単には行けなくなっちゃったんだなあ、とがっかりしたことを覚えています。私のその頃の家計の方針は、生活費で余ったら貯蓄。ボーナスのあまりで旅行というパターンでした。

 それまでは貯金をしながらも、割と贅沢な暮らしをしていたと思うのですが、返済が始まった当初の数年間は、まったくと言っていいほど余裕資金が生まれませんでした。

 それまではボーナスが出たときぐらいは旅行へ行こう、なんて考えていましたが、行ったとしても近場で数泊という旅行になり、余剰金はほとんどなし。

 繰り上げ返済のための貯金を除くと、生活するだけで手一杯という感じです。で、これではローンのために生活に潤いが無くなると考え、手持ちの資金から100万円だけ繰り上げ返済

 これは期間短縮ではなく、ボーナス返済の減額に充当。これによって浮いたお金(数万円だったとおもいますが)を貯金と遊びというように半々に分けました。

 幸いに職場から借りた住宅ローンは100万円単位ではなく、数十万でも手数料無料で返すことが出来ましたから、その後はちょっと余裕があるとすかさず繰り上げ返済、というのを繰り返しました。 


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