1日の家事労働時間は8時間

家事労働時間とフルタイム勤務(2014.7.13)

 現役時代、我が家は私がフルタイム勤務。連れは専業主婦でした。その後連れが亡くなり、私は早期退職をしました。退職理由は心身の不調によるものでしたから、当然その後もフルタイムの仕事は出来ないだろうと判断し、60歳までは非常勤講師とネットの副収入、さらに自己年金の三本立てで生活してきました。

 さらに60歳以降は、まだ1年三ヶ月ちょっとしか経過していませんが、一部の年金が加わりましたので、息子の大学の学費を除いて、ようやく日常の収入と支出の収支が改善し、ほぼトントンの状態になっています。

 しかし、この4年数ヶ月を改めて振り返ってみると、日常生活の中で家事を行わなくてはいけない時間が結構あるなという思いを強く持つようになりました。

 現役時代は専業主婦だった連れの生活を見て、「朝からテレビを見て、好きなことをやれていいねえ」、なんて時には皮肉めいたことも言ったりしていましたが、実際に自分ですべてをやってみると確かに家事労働の負担は時間も含めて結構大きいです。

 息子が中学時代のときは、息子を起こす、弁当を作る、朝食の用意をする等で1時間。実際に朝食を食べて、息子を学校に送り出し、食器を洗って1時間半。

 洗濯は、洗濯物を放り込んでスイッチを押せば自動的にやってくれるので便利だなと思いましたが、干す時間が0.5時間。掃除が必要なときは0.5時間。これが朝から午前中早くにかけての家事ですが、これだけで3.5時間前後。

 お昼近くになったら、自分のための昼食の用意と実際の食事で1時間。食事の前後に買い物に行きますが、近所のスーパーであっても、節約のため自転車等を使うと片道15分で、最低1時間、場合によっては図書館や本屋さん等に寄り道をするので、これが1時間。(ただし図書館は息抜きの時間で家事とはいえませんが)

 さらに夕食が近づけば1時間半ぐらい前からご飯やおかずの準備をして、実際の食事はアルコールを飲みながら1時間。息子が部活等で遅くなると、帰ってきてから再び夕食の用意をするため、その準備が0.5時間。

 食後は食器片づけ等で0.5時間。少し寛いだところで風呂の用意や実際の入浴で0.5時間。結局なんだかんだで1日のうち、火事で拘束されている時間が朝3〜3.5時間、昼前後に1〜2時間、夜に3〜4時間と考えるとトータル7〜9.5時間。だいたい毎日8時間前後が家事に費やされるということで、これはフルタイムの仕事とまったく同じ時間です。

 しかもこれはざっと考えた最低限の時間であり、実際にはこれ以外にゴミ出しがあったり、地域の清掃活動に参加したり、わずかな庭の雑草を引き抜いたり、時には息子と話をしたりで1〜2時間。

 他にも家事ではありませんが、自分の健康のためと考えて、ウォーキングや家庭菜園の世話を行えば、それだけで1〜2時間が師消費されます。つまり1日のうち10時間ぐらいは、何だか分からないうちに時間が消費されているということです。

 一方、私の起床時間は6時半で、夜は健康のため10時半に寝るようにしていますので、起きている時間は16時間。上記のあっという間に過ぎていく時間を除くと、残りは6時間。

 この時間帯で非常勤講師の仕事やホームページ作りを行っているわけですが、母子家庭や父子家庭では日常的にこういった負担が親にかかっているということになります。

 ということは母子家庭や父子家庭の方が、通常の8時間フルタイム勤務を行おうとすれば、当然上記のどこかの時間を削らざるを得ず、そうなるとそれこそ体を休める暇もないということになりそうです。

 こういった事態に対して、最近ようやく父子家庭への支援制度もj拡充されてきたようですが、子育て対策や人口減対策を重視するなら、もう少し支援制度が拡充されてもよいような気もします。



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