年金受給時の収入上限額は
28万が目安

年金を受給しながらフルタイムではたらくと(2012.7.5)

 年金の繰上について考察してきました。これらの記事を書くために、ウエブ上でいくつかのサイトを参考にさせてもらっています。

 その中で「年金 減額」という語句で検索すると、月額28万円以上の収入で年金が減額されるという記述があり、これもちゃんと見ておかないといけないなと思うようになりました。

 どうゆう事かというと、例えば繰上支給を選択してもしなくてもいいのですが、公的な年金をもらいながら働く場合に、その収入総額が28万を越えたら、その分年金の一部が減額されるという、なんだか不可解な制度です。

 私の場合は、もうフルタイムではたらく気はないし、年金の支給額も少ないので月額28万を越えるなんて言う素晴らしことは起こりそうにないのですが、万が一自分の気に入った仕事が自分の体力の範囲内で出来れば、そのような事も起こりえるかもしれません。
 例えば年金を15万もらっていて、月々の収入がボーナスと併せて13万を越せば(普通に勤めたら越すと思いますが)、越した分の年金の半額程度が減らされるということのようで、驚きました。

 60歳を越しても働こうという意欲のある人に対して、働けるんだから年金は必要ないという解釈になるのかなと思えますが、なんか理不尽さを感じます。

 それはそれとして、では私のような非常勤講師の場合はどうかというと、これはいくら働いても支給額は減額されないと言うことのようです。

 ある意味ありがたいことですが、上記の話とどこか矛盾するような気もします。(どこがおかしいのかよく分かりませんが、仮にパートの仕事で月20万ぐらい収入があっても、年金の減額はないことになります))

 結局民間企業等でフルタイム勤務をすると厚生年金の加入者ということになり、そうなると収入によって減額されることがあり、厚生年金等に加入しない自営業やパートの場合は減額はされないということのようです。

 従って私の場合、仮に繰り上げ支給を選択し、さらに何らかの民間企業に再就職できたとすると、28万を越える分の一部は減額となります。

 しかし非常勤講師やその他のパートの仕事、そして私自身が試みているグーグルアドセンスによる副収入については、この規則から言えばその総額が30万を越しても40万を越しても年金は通常通りもらえると言うことになります。

 本来60歳で退職する人はこういったこともきちんと会社や年金機構から教えられて良いはずですが、現状は気がついた人だけが損するまたは得することになるように感じられます。

 60歳になってようやくの思いで再就職の道を見つけ、ふたを開けてみたら年金が減額というのではたまったものではありません。

 だったらパート等の仕事を選んでいたのに、と後悔する人もでてきそうです。常にアンテナを高くして、いろいろな情報を自分なりに求めて調べることが必要になっている時代だと思います。


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