時間を味方にして将来計画を立てる

長期の視点で生活改善(2012.7.22)

 我が家の場合、来年(2013年)の4月に私が60歳、息子が18歳に達しています。

 この年齢条件で、では今後年金の受給をどうするのが一番我が家にとって得か、ということを突き詰めて考えていくと、結局私自身の寿命はどうなのか、ということに突き当たります。長生きするのが一番ですが、こればっかりは予想できませんので面倒です。

 ただ折角納めてきた年金原資を自分や息子のためにほとんど消費することが出来ない内に受給の機会を失うと言うことがないように、やはり早めにもらった方が良いなと言うのが当面の結論です。

 その上で、残念ながらこれらの共済年金と老齢基礎年金だけで生活していくと、基本的に私一人ならなんとかギリギリ生活できると思いますが、万が一息子の大学が地方になり一人暮らしを強いられるとか、就職難等で息子が働けないような状況になった場合、これらの受給額では明らかに不足します。

 そのことを考えて、退職金の一部を自己年金の形で今も受給しているのですが、これまで書いてきたように、今後公的年金の減額、税金の増加、医療費の増加、という事態に直面すると、自主年金だけでは心許ない気もします。(若い人たちの場合は、その上に支給年齢が引き上げられるかもしれないという問題もあります)

 老後に豊かな生活を送るために、なんて言うキャッチフレーズでいろいろな特集がマネー雑誌に組まれていますが、その多くは外貨投資や投資信託といった投資物件の宣伝にあるようにも思えます。

 確かにそれでうまくいく時もあると思いますが、現状のように株価が低迷し、そこからいつ脱出できるかという予測がまったく出来ないような状態で、国内の投資信託を購入しても、資産形成は出来ないように思います。

 いったいどうすればいいんだ、という悩みが一部の富裕層を除いて、すべての年齢層の方に共通している問題のような気がしますが、解決方法はあまり見えません。

 ただ若い人の場合は、10年20年という長い期間がこの先ありますから、時間を味方にして節約や貯金をするという方法は大きいと思います。

 月1万円でも20年間貯金すれば、240万になります。これを逆に60歳または65歳から10年間消費すると月2万円になります。この2万円を年金にプラスすれば、それだけでも生活の質はずいぶん変わります。

 細かいことですが、そういった視点で物事を長期予測して考えられるかどうかが、将来の生活の質を分けるポイントになるように思います。

 私の場合は早期退職直前から、退職後は収入が怪しくなると言うことが見えていましたから、早期退職後60歳までの3年に非常勤講師以外で何らかの副収入を得る手段を構築できないかと考えて、グーグルアドセンスを利用しています。

 幸いにも最初は微々たる収入しかありませんでしたが、その後少しずつ収入が増加していますので、年金補完という当初の目的は達成しつつあるなと言うのが最近の感触です。


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