年金振込で定期預金金利が優遇

年金振込口座指定で優遇金利(2012.11.28)

 年金振込口座を指定することによって、ゆうちょ銀行では定期預金の金利がほんの少し優遇されることが分かりました。

 しかしよく考えるとこれは年金をもらって、それで少し余りが出るという恵まれた人たちが使う制度であって、振り込まれた年金+自分の私的年金を使ってなんとか生活をしようと考えている人には縁がない話なのかなとも思えます。

 ただし今現在老後のための蓄えがあって、すぐには使用する予定がない資金があったら、これは積極的に利用しても良い制度のような気もします。

 そこで、ゆうちょ銀行以外でこういった制度はやっていないのかと調べてみる事にしました。先ずは私が給料振込等で使っていた埼玉りそな銀行ですが、「リソナ定期預金 ねんきん名人」と言うのがありました。

 預け入れ限度額は100万円までで、スーパー定期(1年もの)の店頭金利+0.1%だそうです。と言うことは現在の通常の利率が0.025%なので、0.125%ですね。

 しかし預け入れ限度額が100万円なら、限度額ギリギリまで貯金しても1年で1250円。しかもそこから20%税金が引かれるという、まったく理解できない制度がまかり通っていますから、実質どんなに増えても1000円。

 デフレの実態を考えれば増えるだけマシだ、ということになるのかもしれませんが、何とも悲しい利率です。

 しかもこの利率は今年の1月からこのように変更されたようで、その前は+0.2%だったそうですから、優遇される利率まで減っています。これまた高齢者が優遇されてきた利率と言えそうです。

 というわけで、昨日の記事と比較すると、ゆうちょ銀行の方が0.01%多いことになります。

 では他の銀行はどうか?私は三菱東京UFJも口座がありますので、調べてみると、こちらの方は調べ方が悪いのか、それに類する定期預金すらないように思えます。

 これじゃあしょうがないな、と思って、再度昨日の記事を思い返してみると地方銀行や信用金庫には金利優遇があると書かれていますので、じゃあ我が家の実家の近くにある信用金庫はどうだろうかと調べてみると、いやあ調べてみるもんです。

 350万円までの定期預金で店頭表示金利の0.3%プラスだそうで(以前は0.5%プラスだったそうですから、やはり金利は減少気味です)、結果的には0.325%になるので、100万円の利息は3250円。税金を引いて2600円。

 2600円と1000円の違いはたいしたことないと考えられる余裕のある方は、こんな面倒な事は考えなくても良いと思います。しかし試しに100万円を0.00125%と0.00325%の利率で毎年更新していくと、どうなるかを計算してみると、10年後の預金額は前者が101万、後者が102.63万となり、20年後は102.02万と105.33万となります。

 この差が大きいと考えるか小さいと考えるかというこですが、私には大きいように感じられます。すでにいったん銀行名を書いてしまった年金申し込みの書類ですが、これはあらたにきちんと調べ直して訂正した方がいいかもしれないなと思うようになりました。

 今までは給料振込で指定されていたので、あまり疑いもなく埼玉リソナを使っていましたが、そういったこともこれからはきちんと自分で調べて判断した方が良さそうです。


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