厚生年金の積立金は減少する一方(2013.1.1)
5泊6日のバンコク旅行でしたが、早いもので今日はもう帰国日です。朝4時半に起きて身支度を調え、今は空港のラウンジで軽く食事をして休憩中。予想よりもかなり早く着きました。
空港まではタクシーできたのですが、朝のタクシーは運賃のメーターを使わずに、勝手に料金をふっかけてくるので嫌っていました。
今日はメータを使うという約束で乗ったのに、いっこうに運賃メーターを使おうとしないので、「メーターを使わないなら降りる」と車内で叫ぶとようやく使うようになりました。
ところが空港について料金を払おうとすると、なんとお釣りを持っていないと言います。
釣りも持たずにタクシーを走らせていること自体が不思議かつ不愉快なところですが、この国の価値観で考えれば当たり前なのかもしれず、まあ世界にはそんな国もあるんだ、という新しい価値観を知るだけでも海外旅行の意味があると思います。
何事にも鷹揚に構えないとうまくいかないのが海外旅行かもしれません。ちなみにこの運転手さん、最後はメーターを使い、私が差し出した紙幣を奪い取るでもなく、空港内の他の観光客に声を掛けてちゃんと両替してきてくれました。
平気で料金をふっかけるくせに、メータ料金を使うと、わざわざあちこち走り回ってきちんと両替をしてくれるところもまた不思議です。
というわけで今ラウンジにいるのですが、そこで昨日の新聞を読んでいたら、朝日新聞に「厚生年金 細る積立金」という記事が出ていて、来年度末には100兆円を割る見通しと書かれていて「やっぱりな」という思いを強くしました。
何回も書いていますが、こういった現実がありながら制度の改革ばかりをいじくりまわして、肝心の少子化問題に全く触れない政府の考えは、これこそまさに不思議でしょうがないです。
ローソンだったでしょうか。ボーナスにも家族手当を出す、というようなニュースもあったように記憶しています。こうゆう発想をする企業が増えれば、少しはマシかなと言う気もしますが、肝心の政府がお茶を濁しているようでは将来は心許ないです。
新聞では厚生年金のことしか書かれていませんが、じゃあ基礎年金(国民年金)や共済年金の積立額はどうなっているんだろうかと言うことも気になります。
またこのままのペースだとあと20年で積立金が枯渇と書かれていますが、実際にはこれからさらに老人が増え、若者が減りますから、その減少率はもっと大きくなって、下手をすると10数年で無くなると言うことも考えられます。
そうなると、支給年齢引き上げ、給付額引き下げ、保険料率アップ、しか解決の道はありません。当然その前に私のような世代は逃げ得を狙い、現役世代は保険料を払わずに済まそうとするでしょうから、さらに破綻の日は早くなる、という恐ろしい現実が近づいています。