積立方式が良いように思いますが

年金賦課方式と積立方式のメリットデメリット(2012.10.17)

 年金賦課方式とは自分が納付したお金に政府や企業が補助をして、それが現在の高齢者の年金になるという方式です。 従って、私がこれからもらえる年金は、今の現役世代が払っているお金から支出されるということです。

 要するに順繰りになっているわけですが、子どもの人数が順調に増え、さらに物価が少しずつ上昇するような社会情勢なら、現在のシステムはひじょうに有効なシステムだと思います。

 しかし実際には少子化がどんどん進み、物価はほとんど変わらないか、むしろデフレ気味になっていますので、若い方達の負担がどんどん増えるということになるわけです。

 つまり払う人が減って、もらう人が増えるわけですから、単純計算で今ため込んでいる原資は少しずつ減っていくことになり、いずれそれがゼロになる可能性があるというわけです。

 そこで政府はゼロになる状態を少しでも先に延ばそうとし、受給年齢を60歳から65歳にして、さらに今後は68歳になる可能性も取りざたされているわけです。

 しかしそれでも足りない可能性は充分にあり、その場合は年金の額そのものを減らさざるを得ない、という可能性も考えられます。

 その一環というわけではないと思いますが、すでに物価の低下分を年金額に反映させようとして、来年以降は受給額が若干減少することが決まっていると記憶しています。(もしかしたらまだ決まっていない?よく分かりません)

 それでなんとかなればいいのですが、現在のいびつな人口構造では、それでも原資の減少は避けられないように思います。

 そうなると、自分の年金を自分で確保するという発想の方が分かりやすいことになります。ただその場合、物価上昇リスクが生じます。

 20歳から例えば毎月2万円ずつ積み立てて、40年間たてば、その総額は960万。これを20年間の年金にすれば、単純計算で月々4万の年金になります。

 これに若干の補助を加えて年金とすればいいような気がしますが、それはあくまで物価が一定水準にとどまっていた場合に有効な手段であって、この間に物価が2倍になれば、4万円の価値は2万円に下がってしまい、とても生活できないという不満が出ると思います。

 どちらが良いのかは、今後の国の経済状態の予測にかかっていると思われますが、個人的には少子化が今後も進むなら日本経済は徐々に衰退していくのでしょうから、だとするなら積立方式の方が理にかなっているように思えます。

 この辺りの考えは日本維新の会の考え方にも一致するみたいで、今日の毎日新聞の「なるほドリ」というコーナーに詳しい記事が掲載されています。

  
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