ロボット介護はもうすぐ現実に

バーチャルリアリティ、コンピューターの発達の行く末は?(2016.5.11)

 ただ単に旅行に行くと言っても、目的地は千差万別で人それぞれ好みがあります。同じ目的地であっても、そこに至る交通機関の選択や、宿泊場所、観光地にもそれぞれ人柄が表れると思っています。

 金の問題を考えずに、一番楽に旅行を行うなら、電話は1本でJALかなんかに電話をして、日程と人数を告げ、ビジネスクラスあたりのシートを要望し、ホテルはお勧めのホテルを選んでもらえば、およそ10分の電話で私的なツアーが完成すると思います。

 私の場合は、自分の所持金や年齢、退職したという生活環境を考えて、念入りに飛行機代が安い日程を選択し、さらに現地での動きに最も便利と思われるホテルの中から、日本の物価に見合った安いホテルを選択しますので、そういった調査期間や予約手続きに要する時間は最低1週間ぐらいかかります。

 ただしそれを嫌々やっているわけではなく、ああだこうだ考えながら楽しんでいます。そういった事前準備も旅行を楽しむことの一つだと思っているからです。さらに現地では、今回のバンコク旅行ではさすがに暑さで少し控えめにしましたが、自分の足を使って歩き回るという事が多いです。

 しかしそういったことも、現地でタクシーかなんかをチャーターして、有名観光地を次々と訪れるという旅行の方法もあると思っています。どちらが良いのかはもちろん好みにもよりますが、楽をして旅行をしたいという欲求は当然私にもあります。

 しかし実際に自分で乗り物を駆使して現地の観光地に出かけた場合と、誰かに連れて行ってもらった場合では、明らかに印象が違います。その違いを意識してから、あえて自力で頑張るという旅行姿勢を維持するように努力してます。

 
ところで、帰国した日の夜にNHKを見ていたら「バーチャルリアリティ」の話題が出ていて、ゴーグルのようなものを装着すれば、居ながらにして街歩きを楽しめたり、場合によっては空を飛んだりする経験ができるという事でした。

 コンピューターというか、仮想空間の技術的な発達は目覚ましいもので、便利さを追求していたら、いつの間にか我々の日常生活にもそういった機器があふれるようになっています。

 今私が普段利用している車も、アクセルを踏めば自動的に燃料の噴射量が制御され、ギアが変わり、スムースな加速と燃費の良さを両立させるようになっています。

 最近はグーグルが自動運転の車を開発中というニュースもありましたが、バーチャルリアリティや車の自動運転の話を聞いていると、人間が自分でやらなければならない領域がどんどん減っているように感じます。

 介護ロボットが話題になっていますが、いずれ育児ロボットも提案され、保育園問題はこれで解決するかもしれません。しかしその先にある、コンピューターで囲まれた生活に楽しさはあるのかなあ〜、と最近ちょっと不安に思っています。

 10年後ぐらい私がまだ存命で、介護ロボットの世話になった時、ロボットから「トイレに行きますか?」なんて尋ねられている状況を想像すると、「なんだかなあ」という情けない気持ちになります。


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