老後の人生のあり方

2017.3.2

 久しぶりに雨が降っていますが、この時期の雨はなんとなく物悲しく感じられます。やはり気温が低いせいでしょうか。人間の感情(メンタル)は気象に左右されることがよく分かります。

 その影響でしょうか?今日は何について書こうかなと思っていたら、ふとマーフィーの法則なる言葉が頭に浮かびました。人生のあらゆる場面で、なんとなく納得してしてしまう法則があるという事ですが、ちょっと調べてみたらやはり面白い。

・ すべてがうまくいっている場合は、何かを見落としている

・ 悪くなる可能性があれば、必ず悪くなる
 
・ 技術は自分たちが理解していないものを管理する人間によって支配されている

・ 馬鹿でも使えるシステムルを作ると、馬鹿しか使いたがらない

・ 単純な理論はややこしい言葉で表現される

・ 故障は最終検査を無事通過した後に表れる

・ すべての解決策は新たな問題を生む

 まあ他にも皮肉や中傷に満ちた表現があるのですが、読んでいると思わずニヤッとしてしますね。それだけ思い当たることが多いのだと思います。

 特に面白いのは日常的に実際に起きる現象と、それに対する人間の心理を絡めた表現が多いことです。失敗する可能性があるものはかならず失敗するというのは、「これで絶対に大丈夫です」と声高らかに主張している原発推進者に聞いてもらいたいなと思います。(もちろんそう言わざるを得ないのだと思っています)

 まあ物事はだいたい思った通りにならず、そうなっては困る方向に進んでいくという事だと思いますが、心配性の日本人のメンタルに合っているような気もします。

 ただしそうなっては困る方向に進むといっても、その反面思った通りに事が運ぶという事もあるはずで、だいたいそちらの方は、「そんなことは起きて当たり前」とか「ラッキー」と思って人は強く意識しない傾向があるようです。

 つまり不愉快なこと、損したこと、アンラッキーと感じたことだけを強く意識するという事です。

 という事は、不愉快なこと、困ることを意識的に過小評価し、うまく行ったこと楽しいことを過大評価すれば、人生はハッピーという事にもなりそうです。

 ただしそういう心境になれるかどうかというのは難しい。多くの試練を乗り越えた人は、そういった心境を平常心で持てているのかもしれません。

 今は特に結論はないのですが、要は心の持ちようでしょうか。私は学生時代に父親を失い、50代半ばに妻を失い、さらに幼少時は喘息、思春期はアトピー、壮年期は高血圧、そして昨年は鼠蹊部ヘルニア、クモ膜下出血となり、まあこうやって項目を書き並べると、なんとも情けない人生だなと思います。

 しかし仕事を30数年間こなし、退職金もしっかりもらい、年金も支給され、息子は元気に成長し、母親は認知症になるわけでもなく、妹も自立しています。

 こうやって家にいるときは日々思う事をブログに書いていれば良く、たまには旅行にも出かけられるという恵まれた環境にたどり着いたなという気持ちもあります。人生を嘆いているだけでは先は暗くなるばかり。

 人それぞれですが、楽しいことを思い浮かべてそれに向かって日々少しずつ努力するというのが、基本的な人生のあり方なのかもしれません。  


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