早期退職はいつ頃から考えるべきか

早期の取り組みが実行の鍵(2012.7.27)

 以前日経ビジネスという雑誌で早期退職問題が扱われている、ということをお知らせしました。その後ヤフーオークションでその雑誌を手に入れ、特集記事をひと通り読みました。

 早期退職については、「基本的には損である」「再就職はひじょうに難しい」「個人起業も厳しい」「会社に残るのも大変」という八方ふさがりのような結論で、たしかに実態はそうなんだろうなと感じました。

 その意味では我が家の現在の環境は、妻を失い精神的な支えを失ってはいるものの、経済的には恵まれた環境にあるなと、あらためて感じています。

 その要因はいくつかあると思うでそれをまとめてみると

@ 小さい頃から体が弱かったので、60歳までは働けないだろうと若いときから思っていた

A 40代になって、仕事が増え、人間関係も複雑になり、先々厳しいなと感じた

B そこで生活実態を把握し始めた

C 将来ネックになりそうなのは住宅ローンだと感じ、早い内から繰上返還に努めた

D 将来の年金不足を予想して財形貯蓄を始めた

E 50代になって、生活費の実態を調べるため家計簿をつけ始めた

F 退職金がいくらぐらいになるか調べ始めた

G 退職直後に資産がいくらぐらいになるかのシミュレーションを行った

というようなことをやっていたとき、妻が発症。2年間の闘病生活を経て他界。

 その後1年間正規勤務を続けつつ、それまで調べてきたデータをもとに、その後の給料、退職金、年金を収入として、家計簿から生活費、税金、保険と言った支出を求め、それを年齢毎の一覧表にして収支を計算。

 その結果分かったことは、早期退職をしても、住宅ローンの残債は300万程度であり、退職金で賄える。

 残債を差し引いた退職金と、日常的に貯蓄してきた預金を当面の資産とし、そこから家計簿によって求めた生活費を支出していくと、息子の教育費が必要な2016年ぐらいまでは資産が徐々に減るものの、ギリギリゼロにはならないことが判明。

 早期退職をすると豊かな生活からは縁遠くなるということも予想できましたが、豊かな生活というのは個人個人の考え方でどうにでもなるものと割り切って、どうしても必要額が足りなくなったら住んでいる家を売却すればよい、と考えて早期退職を決断。

 その前後に、多少なりとも余裕のある生活をするためには、長期間にわたってある程度の収入が得られるような方法を考えた方がよいと判断し、グーグルアドセンスを導入。

 アドセンスを初めて2年半が経過していますが、年金を補完できるような収益も上がりつつあり、そう言った意味では早期退職は成功だったかなと思っています。

 要するに早い話が、どのくらい早くからそういったことに関心を持ち、出来ることをやったか、ということが成功の分かれ目だったかなと思っています。その意味では、体が弱かったという引け目がかえって幸いしたと言えます。

 なお早期退職後ストレスが減少し、体調は格段に良くなり、若返ったねと当時の同僚によく言われますので、その意味でも早期退職は成功だったと思っています。 


表紙に戻る 生活設計 退職に向けた準備