60歳以降の5年間の過ごし方(2012.10.29)
病弱だった私の頭の中に、「このままでは早期退職だな」なんて考えがよぎったのが30代後半。年齢に合わない責任ある部署に着き、毎日数時間残業。土日は部活動指導で休み無し、という生活がほぼ10年続きました。
この間に体重は激増。血圧は上昇。肝機能数値はすべてが危険領域。ストレスで酒を飲みすぎ、高血圧と共に顔が赤くなり、朝学校に行くと生徒が「先生、酔っぱらっているの?」と真顔で尋ねてきたりして、しげしげと自分の顔を鏡で見たりしていました。
少し落ち着いたのは40代になってからですが、40代後半になって新しく赴任してきた校長さんや教頭さんがひじょうに独善的な方たちで、「俺の指示に従えない奴は人事異動だ」と職員会議で公言し、教職員集団をまったく無視するような学校運営を行ったため、これに反発して異動を希望。
一方でこういった人たちが今後も管理職になるのなら、あんまり将来展望はなさそうだなと意識。50代に入ってからは、かなり早期退職を意識して、自分の退職金の予想額等を自力で計算したりしていました。
それでも表題に書いたような事が起きなければ、私は今年度まで正規教員でフルタイム勤務をしていたかもしれません。
それはそれとして、ではこれから60歳を迎える、特に65歳まで年金をもらえない世代の方は、この5年間をどのように過ごすつもりなのかということが気になります。
先日書いたように、私の場合は早期退職直後の1年間の家計費は約350万、その後は250万で推移していますから、これをそのまま60歳以降の無年金期間にあてはめると、全部で1350万円ぐらいが必要になります。
もし夫婦世帯ならもう少し必要でしょうし、子どもがいればこの額はさらに増えます。
大多数の方は、体が動く限り働かざるを得ないと考えているのだと思いますが、私自身の経験で言えば、60歳になったとき50歳の時に想像していた体力とはかなり違うのではないかなと感じます。
特に老化については誰もが意識することでgooでは「老化を感じる変化ランキング」結果が出ています。
@ 白髪 A 徹夜 B 物忘れ C 視力 D 酒
なんてことが書かれていますが、これ以外に私自身も
@ 長い階段や坂道で息が切れる A 朝早く目が醒める B 冷えを感じる C 体の調節機能の衰え
というようなことを感じます。
しかし「じゃあどうすりゃいいんだ」となると、選択肢は
@ はたらき続ける
A 投資、預貯金で暮らす
B 年金を繰り上げして受給
C @〜Bを組み合わせる
ぐらいしか思いつきません。後は個人個人が如何に早い段階でこの時期のイメージを持てるかで、老後の人生が決まるような気がします。