将来のリスクとその対応(2013.4.20)
生きていく上で今後も様々なリスクが存在すると思います。特に東日本大震災のような天災や、それこそある日突然宇宙から隕石が落ちてきて家屋が破壊とか、もっと身近なものでは、近隣の家屋の火災による延焼、または我が家からの出火。目の前の道路から車が突っ込んでくるというような様々な外的要因がいくらでも考えられます。
一方日常的にも、私だけでなく息子が交通事故に遭うとか、何らかの犯罪に巻きこまれるとか、もっと言えば駅のホームから転落とか、まあ生きている限りありとあらゆる危険が毎日のように襲いかかってきます。
それらはすべて確率的事象かなと思っています。つまり病気になるのも確率、家計が破綻するのも確率、事故に遭うのも確率です。
というわけで、普通の人はそういった負の要素の確率を出来るだけ下げようとして、例えば家屋の耐震化とか家具の固定を行い、健康維持のためにウォーキングを行い、運転中は安全運転に徹し、投資は余裕資金で行うということを、ごく自然にやっているのだと思います。
ところが一人の人間にとって、やはり人生80年は長いので、どうしても紆余曲折が生じ、その度に浮き沈みがあるわけです。
この浮き沈みも、人によってはその振幅がひじょうに大きく、例えは悪いですがライブドアの堀江さんのようにマスコミを席捲したかと思ったら刑務所で服役というような人生もありますし、一生自宅近くの農地で米を作り続けるという方もいらっしゃると思います。
基本的には、「この先何が起こるか分からない」わけで、であるなら、無理のない範囲でリスクを減らし、今を楽しもうというのが、退職後の考え方に近いかなと最近思っています。
ただそのためには周到な計画が必要なので、先ずは経済面でのシミュレーションは絶対に必要だと思っています。
特に私のように、予想もしていないことが起こり、早期退職を選ばざるを得なかった人間にとって、それ以前から考えていた早期退職への漠然とした計画は、かなり重要だったんだなと今になって思えます。
リスクを減らすためには、現状を踏まえてその後どのような変化が生じるかと言うことを予想して、それに耐えうるような資金計画を作らないといけないと思っていますが、それでも家計が破綻しそうだとなったら、今の生活をさらに切りつめるか、自宅の売却しかないとも思っています。
特に今後大きな確率で将来を左右する因子として考えられるのは
@ 年金受給額の突然の減額
A 年率2%を越える途方もない物価上昇
B 隣国との紛争
C 自分や家族の病気や事故による長期療養
等でしょうか。年金世代としては、やはり年金受給額が今後どうなるのか、ということが大きいですね。これと物価との絡みが一番大きな変動要素だと思います。もちろんこれは若い方も同様です。