なるようにしかならないと思いますが

自分自身の最後はどのような形が望ましいのか?(2015.9.25)

 昨日夕方テレビのニュースを見ようと思ってスイッチを入れたら、安倍総理が今後の政権運営についていろいろ語っているところでした。10分ほど聞いていましたが、具体策が無く仮定の上に仮定を積み重ねているだけのように聞こえがっかりしました。(運営方針ですから具体策が無いのはしょうがないとも思いますが)

 自民党政権なら、ひ弱な?民主党政権に比べて、きっと何かをやってくれるに違いないということで票を投じた人も多かったと思いますが、この3年で何が変わったんだろう?という不信感が私には大きいです。

 消費税を5%から8%に上げ、その結果増えた税収は社会保障費に回すということでしたが、一体どこに回っているのか、、私にはさっぱり見えません。

 今後はさらに10%に上がるわけですが、軽減税率の議論を聞いていると、いかに多く徴収するかということばかりに神経が使われ、使い道への配慮がまったく無いように思えます。

 しかも不思議なことに、マイナンバー制度を使って、軽減税率に対処しようとし、手続きできない人(すなわち弱者)は軽減税率分は戻らなくて当たり前という、弱いものがさらに被害をこうむるよな制度を作ろうとしています。

 さらに言えば、現在行われている臨時福祉給付金は6000円程度だから、今後は4000円程度で充分ということらしく、これまた不可解。こういったやり方そのものに疑問も感じますが、100歩譲って認めたとしても、結果的に5%から10%になったのですから、最低でも6000+4000円で10000円の給付金が妥当なような気もします。(私の基本的な考え方が間違っているのかもしれません)

 もう1点、安倍総理がさりげなく冒頭で強調していましたが、すべての人が働けるような環境を作り「1億総活躍社会」にするそうです。しかしこれは要するに、「若男女すべてが死ぬまで働け」という意味に他ならないような気がします。

 実際そうでもしないと国家財政が破綻する可能性が大きいということなのかもしれないなと感じましたが、これまた労働者を増やすことによって税収の増加をもくろむだけで、支出面をどうするかということがまったく触れられなかったなと感じました。

 安全保障関連法案の強行採決で支持率が下がり、これからいかに支持率を上げるかということが、今後の自民党の大きな課題になるように思われますが、それを意識してか、突然経済経済と言い出したようにも思えます。

 この場合の経済というのは安倍政権の場合「株価対策」と同義語だと私は思っているので、低迷している日経平均に今後少し活が入るようなことが起きるのではないかと思っていますが、そうなるとますます実態経済とかけはなれてしまうかもしれません。

 とはいうものの、ではより納得できる政策はどんなことだと問われると、私自身にも具体策は見えてきませんので、ぶつぶつ言いながら現状の中で少しでも楽をして生きていく方法を手探りで探すほか無いような気もします。

 ここ数回、自分のライフプランの最終段階としていわゆる介護付き有料老人ホームについて調べてきましたが、その過程で、収入の関係でこういったホームに入所することが出来ない高齢者も多数いるという現実が少しずつ分かってきました。

 日本の将来も心配ですが、凡人は自分自身の最後がどうなるかが一番の関心ごとです。将来の自分はどこかの施設でニコニコしているのか?自宅で一人で最後を迎えるのか?(一人で最後というのも悪くは無いという気もしていますが)

 基本的にはなるようにしかならないと思っていますが、そこにお金の問題が絡むと話がややこしくなりそうです。


表紙に戻る 生活設計2 老後破綻の可能性