投資信託の売り時

2013.4.12
 
 余りに急激な株高への警戒感からか、今日は少し下がっていますが、週明けはまたジワジワ上がるのかなと思っています。ただ北朝鮮の動きによって左右されるかもしれないなとも感じています。

 本屋さんの経済雑誌コーナーに行くと、「遂に買い時がやってきた」という論調の大事が目立つようになり、それに続いて「今こそ買い時」という、まったく数年前と同じ語句が目に付きます。

 低迷しているときも買い時(これは確かにそうなのですが、低迷していたんだと分かるのは上がってからです)、上がり初めても買い時、ピークになっても買い時(これも下がってから気がつくことが多いのですが)というわけで、年がら年中株は買い時であって、「今こそ売り時」と書いてある雑誌はほとんど無いと思います。

 私自身は、「さわかみ投信」という投資信託で、フルタイムの現役時代に月数万円の積立を行っていました。

 手数料がほとんどない、ということと長期投資という基本理念に惹かれて購入を始めたものですが、今から7年ぐらい前から初めて、早期退職後は積立を行う余裕がなかったため、積立を中断。

 しかしその頃の時価は超低迷時ですから、大幅に元本割れ。これで売っても損するだけ。黙って寝かしておこうとじっと耐えていたものが、ここに来てようやくプラスに転じました。

 と言うことは次はいつ売却するかということを考えないといけないわけですが、いわゆる投資雑誌は「買え買え」の大連呼ですから参考になりません。

 最後は自分で判断するしかないよなあと思っているのですが、今日の新聞の経済欄に、売却時の参考になりそうな記事が出ていました。

 それは参院選ではなく、消費増税へのスケジュールです。それに寄れば、8月に4〜6月のGDP速報が発表され、そう言った数値を元に10月に消費増税を行うかどうかの最終判断をする、と言うことですから、6月までは何としても景気が浮揚している雰囲気を作り出そうとするのかなと想像できます。

 さらにその雰囲気で参院選を乗り越え、8月の決定で、景気が回復に向かっていると宣言し消費増税を行うという計画なら、その流れはひじょうにスムースに思えます。

 ということは、裏を返せば6月ぐらいまでは、なんとなく上がっていく雰囲気作りをする必要があるということです。

 その後8月の最終決断までは、株価はそれ以上上がりも下がりもしない、さらに8月を越すと実体経済に合わせてジワジワ下降、なんて言うシナリオが見えてきますが、もちろんこれは新聞の消費増税に関わる日程を見て、私が勝手に想像していることです。

 であるなら、私自身の持っている投資信託の売り時の第一目標は6月の終わり頃、ということになりますが、もしこのような考え方の人が増えると、ピークになる手前で安全を確保しながら、その前に売ってしまおうと考える人が出てきますので、その結果ピークが前倒しになる可能性もあります。

 一方6月以降も、順調に景気回復が期待できるなら消費増税の決定を発表する8月手前がピークになるのではと予想する人もいると思いますから、結局その時その時の雰囲気で流れはあっと言う間に変わる可能性があります。

 もう一つの目安は、本屋さんのすべての投資雑誌の表題が「今買わなければ出遅れる」という論調に変わったとき(すでにそうゆう論調も出ていますが)が売り時かなとも思えます。

 積立時は毎月コツコツと貯めてきましたが、売却は数回に分けて行うとはいうものの、1回の売却額は1回の積立額よりもかなり大きな金額になるので、タイミングが難しいなと感じています。



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