退職金をもらうと、当たり前ですが普段の給料と一桁違う額が貯金通帳に振り込まれますので、「これは凄い!一生懸命働いてきた証だ」としばらくの間喜びにひたれます。
しかし、実際にはそこから出ていくものがすでに決まっていたりして、それを差し引いていくと、なんだそれほど余裕はないんだなと思い知らされます。
それでもサラリーマン時代には滅多にお目にかかれなかった金額が手元にはいることは事実なので、「さてこれをどうしよう。あわよくばこれを元手にして一攫千金はどうだろうか」とも考えましたが、もしその試みが失敗したら、先々の生活が破綻するのは目に見えているので、早々簡単に資金運用はできません。
本屋さんに行くと、退職後の資金運用は「○○%はリスクのある運用、××%は手堅い運用、△△%は手元に置いて有効活用」なんて書いてありますが、そうやって細分化すればするほど個々の金額は小さくなり、貯金にしてもなんにしても利息は微々たるものになります。
「いったいどうすればいいんだろうか?」と悩みつつも、現役時から続けている投資信託の積立やミニ株投資は、今後も少しは続けていきたいなと考えています。
一方どこから聞きつけてくるのか、「ワンルームマンションの購入はどうですか?」という、もしかしたら利がノルのかもしれませんが、本当にそんなに良い物件があったら自分で買うだろうと思えるような勧誘が電話で来たりします。
この手の勧誘電話は、早期退職後に家で生活していると本当に多いですね。ひと頃多かったのがNTTの光通信の勧誘、その次がリフォーム関係、さらにマンション投資や保険のすすめ、最近は子供の年齢を知っているのか塾からも電話が来ます。
ほとんどは0120系が多いので、ナンバーディスプレイで番号を見て、0120は電話に出なくなりました。しかし余計な費用を月々払わされているようで不愉快です。
それはそれとして、退職後の資金運用にはどんなものがあるかというと
1.定期預金、国債購入
2.投資信託
3.株式投資
4.外貨投資、FX
5.ワンルームマンション投資、不動産投資
などでしょうか。この内1〜4までは、これまで何らかの形で経験があります。しかしその投資によって元本が増えたと思えるのは1と4(FXはやっていません)ぐらいです。
投資信託と株は、ここ20年ぐらい続く不況で、全体が下がっているので、上がる以上に下がって損切りというパターンが多いですね。
まあ損失額がそれほど大きくないので一応涼しい顔をしていられますが、生半可な知識でのめり込むと大変なことになるなという実感は勉強させてもらいました。
というわけで、現状は銀行に預金してもほとんど利息が付かない状態ですが、世の中の物価そのものが僅かずつですが安くなっているので、結果的に手持ちの資金を減らさなければ、それが貯金と同じ効果を生むと考えています。
それでも運用をしてみたい、というときにどんなことをしてきたか、ちょっとだけ紹介しようと思います。