やれるときにやりたいことをやる

守りの生活から攻めの生活へ(2013.9.22)

 私は3年半前の57歳の時に早期退職をしました。理由はその前年に妻を失ったこと。失うまでの2年間の、仕事、家事、病院への見舞いに疲れ果てていたのですが、その後も仕事の忙しさが積み重なり、遂に自律神経がおかしくなって、このままでは自分自身の体調を崩してしまうと判断。

 自分が倒れたら、高校生の息子が家事を担当することになってしまいます。それを避けるためには、たとえ早期退職をして経済的に困窮しても、親が健康でいる方が良いだろうと判断し決断しました。

 その際の紆余曲折については、このブログの最初の方にも書いていますし、「父子家庭、早期退職者の生活設計」というサイトでも、ここに書いた内容をジャンル別にまとめ直しています。

 ただこちらはだいぶ内容が増えてしまい、ちょっと混沌とした部分もあるので、もう一つ分かりやすいサイトも作ろうとしています。

 それはそれで良いのですが、結局3年半前に、自分では「このままでは仕事が出来なくなる」と不安に思っていた自律神経の不調による体調不良は、早期退職後の4月1日の声を聞いた瞬間から急に快方に向かいました。

 その時改めて自分にかかっていたストレスの大きさに気がつき、「確かに半病人状態だったな」と客観的に自分を見つめ直すことが出来ました。

 以後、年齢なりの体調不良は時々感じますが、在職中に較べると医療費も減りました。血圧も下がり気味です。

 実は数日前に、他のブログでも書きましたが、職場で年1回の健康診断がありました。身長172cm、体重61kg、腹囲76cmで、これだけ見ると何だか理想的な体型です。

 血圧も薬を服用していますがまあまあの値。視力は眼鏡使用で0.8と1.0。ただし最近老眼が進んでいて、新聞等は眼鏡の掛け替えが必要になっています。聴力はありがたい事にまったく問題なし。(音楽が好きなので)あとは胸部X線と血液検査の結果待ちですが、60歳になって、まずまずの結果だったかなと思っています。

 先日も書きましたが、旅行好きなので、常にあちこちで歩きたいと考えています。さらに出歩いた先では必然的に歩く機会が増えますので、そのためにも日頃から歩く必要があるなと思い、週数回自宅近くの河川敷3〜4kmを歩くようにしています。これも健康維持に役立っていると思われます。

 旅費が増えて家計が圧迫されていることは分かっているのですが、最近「守りの人生から攻めの人生へ」という意識が、私の気持ちの中で高まっています。

 20代の就職直前に父親を失っていますので、20代から30代は実家の経済を守り、40代は結婚し家族を守り、50代は将来にそなえて仕事を守り、さらに家計や家、家族を守ってきました。

 60歳となり、そういった守る作業がすべて一段落しつつあるので、今後は「攻めに転じてやりたいことをやる」という発想に変わってきているような気がします。

 もちろんそれが元で家計が破綻しては困るのですが、将来を過度に心配、悲観して、家計防衛に汲々とする考えから脱却したいなと思うようになっています。

 そんな気持ちがあるのか、最近よく行くバンコクも、これまでは絶対に使わなかったビジネス席を状況に合わせて使おう、という余裕が出てきたように思えます。

 ただし80歳ぐらいまでの家計のシミュレーションは今も行っていて、余裕が若干あると分かっているから出来ることだということも分かっています。
   
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