やりたいことに優先順位をつけて

老後の第二の人生に踏み出しました(2016.3.7)

 数か月前には予想もしていなかった鼠蹊部ヘルニアの手術を2月9日に行い、とりあえずその後は体をいたわりながらの毎日でしたが、ほぼ一か月が経過しました。

 時折手術部分の軽い圧痛やピリッとした神経性の痛みを感じることがありますが、日常生活の大部分の時間で手術を行ったことを忘れていますので、順調な回復だと思っています。

 そんな中、今日の午前中は40年近く務めた教育という仕事の最後の日でした。仕事そのものは午前中だけで、手術後に数時間立ち続けて大丈夫かなという不安も若干あったのですが、さしたる異常を感じることもなく無事終了。

 最後の授業で何か感慨深いものが心の奥底から湧き出てくるだろうか、とちょっと期待する部分もあったのですが、実際には全く何も感じませんでした。

 よくスポーツで一生懸命やった人が、最後の日に涙を流しながら、「ファンの皆さんありがとうございました」と挨拶するのを目にしますが、私の場合はそういった感情とは無縁でした。

 たぶんスポーツ選手と違い、日々自分ができる範囲で適度に余裕の時間を作りながら、ある意味誤魔化しながら何とかやってきたせいかなと思っています。

 それでも明日からは他人からの拘束力を受ける仕事からは解放されるなと思った瞬間、手術後行ってきた断酒を今日だけ認めることにして、夕食前にちょっと高級なエビスビールを購入。若干のほろ酔い加減を感じながら、今これを書いています。

 明日からは基本的に外部から拘束されない毎日が365日続くことになります。それによってどのような生活の変化や考え方の変化が起きるかは、今のところ全く不明です。

 ただ残された時間がどのくらいあるのかは分かりませんが、自分のやりたいことだけを、優先順位をつけてやることができるという環境に、ようやく達したと言えます。

 幸いにこれを機会にやりたいことはいろいろあるので、仕事がなくなったからと言って時間を持て余すという事はなさそうです。

 そう思っていた矢先、以前パンフレットを取り寄せた某大学から、社会人講座の案内が送られてきました。今のところ、自分が希望している講座はなさそうなので、この大学の講座は受講しないつもりですが、近隣の大学の講座を調べてみてもいいかなというきっかけになりました。

 というわけで、いよいよ老後の第二の人生?に本格的に踏み出したという事になりそうです。


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