ネット情報の利用と真偽

ツイッターで選挙情勢の分析(2013.6.30)

 私はツイッターのアカウントを持っていますが、まったく利用していません。一時期セキュリティ上の問題があったようで、パスワードの再登録みたいな案内も来ていたように記憶していますが、それも何だか忘れてしまいました。

 またフェースブックにも登録していましたが、結局要するに世界中に人的な繋がりを持つと言うことが主目的のサイトであって、もちろん営業であるとか、自分自身をアピールする場としてのメリットもあるなと感じましたが、誰それから友達申請がありました、と言われても、どうもピンと来なかったので、この登録も解除。

 SNS(social networking service)と言われているものは、慣れないと使いにくいなあと思っています。

 とはいうもののこういったブログもそういった範疇に入るんだと言われれば、確かにその通りだなとも思え、SNS自体を否定するつもりはもちろんありません。

 それはそれとして、今日の毎日新聞1面トップの記事で「立候補予定者ツイッター 自・共 効果的に拡散」という記事が出ていて、ツイッターでのつぶやきの傾向から、政党の勢いや浸透性を分析した研究について書かれています。

 対象になったのは立候補予定者で、ツイッターのアカウントを持つ218名の投稿です。記事ではツイッターの発信力や拡散力が選挙に影響を与えるのではないかという分析をしています。

 「なるほどなあ」と思い、3面を開くと、今度はさらにツイッター利用者約27万件を分析して、どんな項目に関心が集まっているのかを集計。それによって関心のある話題が分かり、さらに政党への関心度も分かったと分析しています。

 またしても「なるほどなあ」と思ったのですが、しばらくして「待てよ」と思いました。これまでもすでに実施されていることだとは思いますが、要するにネットを活用している人たちの動向や関心がツイッターやフェースブック、そしてさらにこういったブログや個人のホームページを分析することによって、簡単に分析できてしまい、それが選挙運動に直結する可能性があるということに気がつきました。

 つま分析結果によって今後の政策を決め、受けの良い提案をすれば、大多数の庶民の指示を得ることが出来る、という結果になります。

 すでにキーワードランキングみたいなものがあちこちのサイトで作られていますが、これもネット利用者の関心度合いを示す指標の一つとして、ブログの記事に採用する方もいるみたいです。

 しかし単に分析し利用するだけでなく、それを逆手にとって、無用な情報を必要以上に多く流したり、統計処理の方法をちょっと変えることによって、話題をずらしたり、悪意のある人が意図的に何らかの操作を加える可能性もあるなと思えてきました。

 ネットの情報は玉石混淆、真実もウソも噂もすべて同レベルで文字情報として流されていますから、その情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭の中で真偽を判断する能力が今後一層求められると共に、自分自身が発信する情報が、何らかの形で利用される可能性もあるという認識も必要だと感じました。

 さらに言うと、このブログは日本語で書いていますが、日本語を読むことさえ出来れば、世界中の人が私のこのブログの内容を吟味出来る立場にあると言うことで、情報発信にも責任が伴うなと思うようになってきました。
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