少子高齢化で何が出来る?

今後の日本企業のビジネスモデル(2012.7.10)

 これは私の感覚なので、きちんとした説明はまったく出来ないのですが、国内の消費は少子高齢化によって徐々に減少するはずです。特に子供達が消費するようなものの売り上げはさらに減少するはずです。

 そのことを予想して、すでにいくつかの企業は高齢者向けの製品をいろいろ考えているように思えます。

 一方年寄りは増えますが、必ずしも裕福な年寄りが増えるわけではなく、むしろ30代、40代でフリーターというような安定しない職業にしか就けなかった方がいずれ60歳になったり、また将来の年金が不安になり消費を抑える高齢者が増えると思いますので、そうなると高齢者の消費も頭打ちになっていくのかなと思います。

 つまり生活必需品はともかく、贅沢品と呼ばれるようなものの消費は今後どんどん減少するように思えるわけです。

 と言うことはいくら円高で安く原料を輸入してそれを加工し、付加価値をつけて売り出しても、高齢者はそもそも付加価値がつけばつくほど敬遠しますから、国内では売れるものが減っていくことになります。

 では国内で作ったものを海外で販売すればいいじゃないかと言うことになるわけですが(今の企業路線かもしれません)、確かに海外での需要はあると思います。

 しかし、海外の人も高いものは買いたくないでしょうから、人件費が安いため価格も安い新興国の製品を買うようになると思います。

 実際液晶テレビはは韓国メーカーに押しまくられています。またそう言った傾向を反映してか国内電機メーカーはリストラを始めているようです。

 従って、国内で作られた物は、国内では消費されず、海外に持っていっても売れない、という傾向が今後ますます強くなるような気がします。

 その意味では国内産業の空洞化、工場の海外移転は必然的に起こらざるを得ないような気がします。となると労働者はどうなるのか。国内での民間の就職口は限られたものになり、後は公務員関係になるのでしょうか。

 また民間企業と言っても、機械のロボット化が今後はさらに進むでしょうから、人間が行う仕事の幅はさらに狭くなるはずです。つまり機械を使う仕事か、機械が出来ない仕事をするしかないと言うことです。

 ただし機械が出来ない仕事というのは、たぶんかなり人間にとっても辛い仕事にしかならないと思うので、それをあえて行える人は少ないと思います。

 こうやって、ごく単純な推論を展開していくと、恐ろしいことですが今後の日本では、既存の製造業にしがみついて新しいビジネスモデルを見つけられないような企業は次々と淘汰されていくのではと思えてしょうがないです。

 その中で、私自身の息子もそうですが、どのような職業に就くことが出来るのか?これまでと同じように、単純に良い大学、一流企業という発想では乗り切れないような気がします。


表紙に戻る 政治の動き オスプレイ、東電