現状を認識し、世界の規範に

日本は第二の人生を歩んでいる(2012.11.5)

 日本のバブルが崩壊して、その後20年間低迷を続けていますが、世界の先進国といわれている国を見ていると、結局似たようなことになっているなと感じます。

 つまりきっかけはいろいろありますが、要は経済が活況を呈して、ひたすら盛り上がり、その後予期せぬ事件が起こり、突如経済の歯車が減速しはじめる、ということです。

 そうするとそれまで好景気に沸いて、どんどん銀行からお金を借り入れていたので、経済の衰退と共に借金が返せなくなる。さらにいくつかの企業が破綻する。

 そういった資本面の弱い企業が淘汰されたり、場合によっては政府の温情?によって残された企業が、自社の経営体質を改めるために賃金カット、リストラを行い、正社員を減らし、パートや派遣従業員の数を増やす

 個々の企業の経済活動が縮小するので、全体として税収が増えず、バブルの時に積み重なった借金や放漫経営のツケを払う余裕がなく、さらに国全体の借金が増える

 しょうがないので借金をしてもできるだけ金利がつかないようにゼロ金利に誘導する。そうやってのらりくらりと過ごし、その内もしかしたら経済が再び活況を呈するかもしれない、という可能性にかける。

 しかし現実は借金は増え続け、一方で企業は経営基盤を縮小し、更に海外勢からの猛攻を受け、政治は何をしてよいか意見がまとまらず、というか意見そのものがなく、ただ自分たちの議席確保だけに奔走している、と言うのが現状かなと思います。

 アメリカでは大統領選でオバマさんとロムニーさんが、いかにもアメリカだなあと思えるような論戦や演説を行っていますが、日本ではそういった覇気のある演説を出来る人もおらず、ただ原稿をボソボソ読み上げるだけ。

 たまにその読み上げを間違えると、「漢字を読み間違えた」とか「ろれつが回っていない」という揶揄の記事が出るだけで、原稿の内容には触れない。

 というわけで、これじゃ全然駄目だ〜、という結論になりそうですが、昨日も書いたように、人間同様、現状をきちんと認識して将来計画を立てることによって第二の人生を有意義なものにすることは出来るはずです。

 正直なところ、日本という国が実は国家の浮沈という意味では世界の中で最先端を突き進んでいて、その後からヨーロッパやアメリカ、更には中国、韓国といった国が追随しているのかなと思えます。

 その意味では日本の現状は世界の模範になるはずです。ここでどのようなことが出来るのか。何をすべきなのか。現状を世界的視野で分析して、「こうしよう」と主張できる人に、次のリーダーを任せたいなと思えます。

 人間の老後の第二の人生は、それまでの人生経験の集大成だと思います。老後はそれまでの知識や経験、人間関係を活かして、まったく新しい視点で豊かな生活を始めることが出来る人も大勢いると思いますので、それと同様な国家観をもてたらいいなあと、生意気なことを思うようになってきました。


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