逃げ切りの発想

2060年 国の借金1京円(2014.5.3)

 朝から関越道は大渋滞。昨晩は暑かったので少しだけ窓を開けて寝たのですが、一晩中車の走る音が風に乗って聞こえていました。ところが朝起きる頃(7時ごろです)には聞こえてきませんでした。

 風向きが変わったのかなと思いながらテレビを見ると、なんと東松山から新座料金所あたりまで渋滞が発生し、要するに車が動かない状態になってしまい騒音が減ったようです。

 高速に入った瞬間に大渋滞ではうんざりだろうなと思いますが、この時期しか休みが取れなければやむをえない面もあります。

 私は年金暮らしとなり、かなり日程に自由が利くようになったので、あえてこの時期に遊びにこうとは思いませんが、それ以上にストレスが減ったことで、ストレス解消のための釣りや旅行という必要性をまったく感じなくなりました。

 現役時代は、ともかくストレスが多かったので、車で高速を走りたいとか、投げ釣りで思いっきり錘を投げたいと言うような願望を常に抱えていましたが、今はそういう願望ではなく、純粋に行って見たい、という旅行が増えています。

 ただ多くの人が出かけるこの時期は、心理的に出かけたいなという気にもなります。集団心理でしょうか。不思議な感覚です。

 というわけで昨晩は、息子が友人の家で外泊をするというので、私は久しぶりに居酒屋さんへ行きました。家計簿を見てみたら、前回行ったのが2月の終わりでした。

 外で飲み歩いたのはこれだけですので、二ヶ月以上経っています。(その間海外旅行で飲み歩いていますが)夕食は自炊というのが習慣になっていますし、何より外で飲めば通常の何倍もお金が必要です。

 また前述したように、ストレスがほとんどないので、店に行ってウサを晴らすようなアルコールも必要ありません。自宅で発泡酒と焼酎を飲んで、スーパーでうまそうなつまみを買ってくれば充分と言うイメージです。

 それはそれとして、私の居酒屋スタイルはカウンターで飲みながら読書というパターンが多いのですが、さすがにゴールデンウイーク前とあってお店は大混雑。やはり4連休を前にして、ちょっと一杯という人が多いようでした。

 そんな中すぐ近くに座っていた、私同様、決して裕福とは思えないおじさんが、スポーツ新聞を見ながら、隣のおじさんに話しかけている声が聞こえてきました。(この焼き鳥屋さん、安いのでお客さんの層もある程度決まっているように思えます)内容は

 「日本の借金は1000兆円もあるみたいだけど、どうするんだろう?」なんて言っています。すると話しかけられたおじさんが返答。

 「まあ何をやっても無理。日本は崩壊」とあっさり断言。話しかけたおじさんは、いきなり直球の返答で「まあそんなもんか」と納得?話はそこで途切れましたが、こんなヤキトリやさんでも、日本の借金が話題になっているようじゃ、本当に日本はどうなるんだろう?と不安になります。

 ちなみに兆の次の桁は京となりますが、では借金が今の10倍の1京円になるのはいつなのか?ネットで検索したら、4月29日にニュースがあったようです。先ほどのおじさんはこれを意識していたのかもしれません。

 達成年度?は2060年。その頃には私は存在しないと思われるので、どんなことが起きているか想像すらできませんが、息子の老後が大変です。

 そこに至るまでに、また様々な問題が生じるのだと思いますが、先進国のトップを切って少子高齢化に突入している日本が先例となって、いわゆる先進国と言われている国がどんどん崩壊していき、後発国に取って代わられると言うことでしょうか?

 それともその前に環境問題や温暖化による大規模災害の影響を受けるのか?いずれにしても、遊べるときに遊んだほうが良い、もらえる年金は早めに貰ったほうが良いという逃げ切りの発想もあながち間違いではないなと思えます。 


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