いずれ破綻がやってくる?

13年度末 国の借金残高は1017兆円(2014.5.4)

 大臣が税金を使って大挙して海外へ視察旅行や外遊に出かけているようです。一方、テレビのニュースでは集団的自衛権についての話題が取り上げられています。

 私にはこの問題をなぜ今急いで話し合う必要があるのかという必要性が良く分かりません。憲法の改定や国民投票についても、いったい何が問題で、どこに緊急性があるのか、肝心なところがぼかされて、方法論ばかり議論しているように思えます。

 もちろんその肝心なところをはっきり言ってしまうと、諸外国との関係がさらに険悪になり、何らかのいざこざがさらに起きるの可能性があるということを考慮しているのだと思いますが、だったらそのあたりをもう少しつめてから動き出しても良いのではとも思えます。(それじゃあ遅いんだよ、と言われてしまうかもしれませんが)

 というわけで、私なんかが心配なのは、昨日の記事にも関連しますが、国の借金と少子高齢化による社会保障費の増大です。

 これについては今日の新聞に、平成13年末借金残高1017兆円(正確には1018兆円近いようです)という記事が出ていました。その中で国の借金の国債は850兆円だそうです。

 この数字を政治家が本当に真剣に考えるなら、支出を減らそうという努力がもっとあってしかるべきで、上に書いたような税金を使った大臣の外遊や視察旅行なんてもってのほか。「国民に申し訳ないので、私は行きません」という良心的な政治家が一人ぐらいいても良いのではと思えます。

 また議員歳費についても、現状の借金財政を作り出したのは自民党ですから、「恥ずかしくて歳費削減の復活は遠慮します」と普通の人なら言いそうですが、これまたもらえるものは貰ってしまえという感覚のようです。

 しかも「金が足りない」と言いますが、それは政治活動で金が足りないのであって、生きるか死ぬかの生活費が足りないと言う庶民レベルの金不足とは、質がまったく異なります。

 結局政治家が身を切らず、さらに借金を増やすような活動をしながら、企業には法人減税を画策しつつ、庶民には社会保障費が足りないから消費増税と言っている訳で、これでは筋がまったく通らない無いなと感じます。

 新聞記事には、これだけの借金をしながら、なお日本の長期金利が上昇しない理由は、個人の金融資産が1645兆円あって、これが借金を上回ってるから安心なんだという記述がありますが、現状からいけば今後も借金はますます増加。

 一方で高齢者は生活防衛のため貯蓄を取り崩していますので、いずれ借金が貯蓄額を上回るのは明白です。内閣府の予測では10年後には今より330兆円借金が増加するとのことですが、もっと多いかもしれません。

 もし国の借金の信頼度が個人の金融資産の額と比較して考えられているのなら、あと10年か15年ぐらいで借金の方が多くなりそうですから、それが日本のXdayになるようにも思えます。

 その前に何が出来るのか?一人ひとりが10年計画で考慮しないといけないのかもしれません。いずれにしろ金銭感覚が欠如した今の与党の政治家には、この問題は解決できないように思います。 


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