負の連鎖に陥っているようにも見えます

日本の現状は本当に復調傾向なのか?(2016.2.4)

 物事はすべて波動であると、投資の指南書に書いてあります。フラクタル図形だという人もいますね。株のチャートなんかは、まさにフラクタル図形だなと感じます。

 一瞬と言うわずかな時間に取引が行われ、そのたびに株価が上がったり下がったりするわけですが、その時間幅を1時間として広げてもやはり同じような上下動があり、さらに1日、一か月、一年と広げてもやはり似たようなチャートが表れます。

 だったらそれを解析すればシステムトレードができそうですが、実際には時間幅をどの単位で考えるかと言うことすら確定出来ないので、結局ある瞬間の株の値が次にどうなるかの確率は五分五分であるとしか言えないと私は思っています。

 ただどういうわけか、そういった上下動が意図的にみえることもあり、またいったん下がり始めるとやたら下がったり、上がり始めると意味もなく上がるように見えることもあります。

 このところ私は鼠蹊部ヘルニアと言う、思っても見ない病気になり、気持ち的にちょっと落ち込んでいる部分もあるのですが、こういった人間の精神も、「嫌だ嫌だ」と四六時中思っていると、負の連鎖が重なりますます嫌になるということがあるようです。

 それが分かっているので、「いや人生まだまだ楽しいことはいろいろあるぞ」と思うようにしたり、思っても見ない誰かから励ましの言葉をもらったり、全く別件で別の心配事が生じたり、もしくは素晴らしい出来事が起きたりすることによって、その負の波動が上向きに転じることもあるだろうなと思っています。

 さて政治の世界では甘利さんの去就が一段落しつつあるところですが、今日の新聞では遠藤オリンピック相に何やら疑惑が生じたようで、自民党にもちょっと負の連鎖が始まったかなと言う兆候を感じました。

 また日銀はついにマイナス金利を発表し、文字通りの負の領域に踏み込みました。我々庶民の預貯金の金利が負になることはないそうですが、大元が負の金利なら、今でも少ない通常の金利が今後さらに下がることになりそうです。

 要するに今もほとんど手元に残らない利息がさらに少なくなるわけで、それ以外にも今後さまざま部分で影響が出そうです。特に金利は下がったけど、日銀が言うように物価が2%上がる状態が最悪ですね。

 高齢者の生活収支が悪化し、老後破たんが増えるような気がします。しかしこれも波動で考えると、ある程度行きつくところまで行かないと反転しないということになりそうです。

 さてどうなるのか?日本全体が負の連鎖に陥っているのか?それとも安倍政権が主張しているように、ようやく負の連鎖から脱却しつつあるのか?

 人それぞれの見方があると思いますが、なんだか無理やり景気を捻じ曲げて操作しているような印象を私は強く受けます。


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