都合の良い時だけ、効果があったと
言われても・・・

マイナス金利の効果は「いつどのような形」で表れるのか?(2016.4.20)

 日が長くなってきたせいか、6時前に目が覚めることが多くなってきました。今年4月から、ほぼ毎日基本的にいつ起きても構わないという生活になっていますが、これまでに培った生活習慣は、そう簡単に崩れないようです。

 というわけで、今日は朝食前に30分ほどウォーキング。平日のこの時間帯に歩いている人は、ほとんどが私と同年代。時折30前後の人がスポーツウェアを着て必死に走っている姿も見かけます。

 帰宅して朝食の用意。ここのところ血圧を意識して、朝はトーストにしています。以前はご飯とアジの干物、豆腐、味噌汁といった献立が多かったのですが、塩分量を見ると、どうもアジの干物が良くないみたいで、切り替えました。

 食後は食器を洗って洗濯。今日は青空で風も午前中はあまり吹いていなかったので、一気に洗濯しました。

 そんな中、朝食を食べながら新聞を読むのも日課になっているのですが、経済欄にマイナス金利政策の影響で長期金利がマイナス0.130%になったという記事が出ていました。

 あれよあれよという間に大きなマイナスになってきたなという印象を持っています。先日は以前取引をしていた大和証券から、MMFの取り扱いをやめます、という書類が届きました。

 一部の週刊誌には、「土地価格が下落」なんて言う見出しも出ていて、どうも私にはこの「マイナス金利政策」のメリットが見えてきません。

 黒田総裁は「やがて効果が表れる」という言い方をしていますが、「やがて」というのがいつなのかは不明ですし、「効果」とは何を意味するのか不明で、曖昧模糊とした表現で、「いずれなんとかなる」という事を表現しているだけのようにも思えます。

 熊本で大きな地震が起きていますが、例えば地震の予知でも、「今後大きな地震が起きる可能性が高い」と言えば、やはり「今後」はいつなのか不明で、「大きな地震」というのがどのくらいの規模なのか曖昧なままで、これとよく似ているなと思えます。

 株式投資の世界でも、「今後株価は上がるはずだ」という言い方をよくしますが、「いつどのくらいあがるのか」ということをきちんと説明できる人は皆無だと思っています。

 というわけで、何か新しいことをやると、その成果がすぐに表れれば、その政策が正しかったという事になるのですが、そうでない場合は、「いずれ効果が表れる」という言い方をしておけば、当面責任は問われないというようにも思えます。

 一方、その影響をほぼ毎日のように庶民は感じるわけで、マイナス金利政策でいずれ良い結果が出る、と言われても、それがいつなのかは分からないので、その間どうやって生活を維持するかという事が最大の関心になります。

 一般的には、住宅ローン関係は有利であると言われていますが、今のように給料が上がらない、税金や社会保障費は上がる、年金は減るかもしれないという不安があると、そう簡単に「よし家を買おう」という気にはなれないような気がします。

 だとすると、庶民にとってマイナス金利の恩恵はどこにあるのか?どうもよく分かりません。


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