権力者に利益をもたらす構造

庶民の財テクと資産家の財テク(2016.5.24)

 今日はちょっと時間的余裕があったので、以前古本屋さんで購入した文庫本12冊をブックオフに持っていき売却しました。どれもまだきれいなもので、普通に本屋さんに新品として並べてあってもおかしくないようなものです。

 しかし提示された買い取り価格は1冊だけ20円で、あとはすべて10円で総額130円。まあ値段が付くだけ良いとも言えますが、なんとも悲しい値段です。

 しかもこの130円を得るために、買い物のついでとはいえ車で行っていますから、往復4kmぐらい。ガソリン代として50円ぐらい消費?しかも時間的には30分ぐらいかかっていますから、その分パートで働いていれば400円ぐらいは収入があったとも考えられます。

 さらに売却のためには身分証明書等が必要ということで、免許証を提示。申し込み書に住所や年齢まで書かされて、プライバシーも何もあったもんじゃないなと感じました。(もちろんそれを使って不正行為を行うような輩はブックオフにはいないと信じていますが)

 というわけで、年金暮らしになって自由時間もそれなりに増えたので、今後も少しずつ不要なものをブックオフやハードオフ、場合によってはヤフーオークションで売却しようと思っています。

 しかしブックオフはもちろんですが、買い取り価格は悲しくなるほど安いですね。それでも自分のお金で買った不用品を売却するという行為は、資源活用の意味でも正しいと思っています。

 一方連日のように報道されていますが、舛添都知事さんの行為はどう見ても、あぶく銭を使った財テクにしか見えません。資産家の資産が増えていくカラクリを垣間見たような気もします。

 彼の場合は、逆に割と正直かつお人よし、若しくは都民に対して誠実でありたいという願いがあるのか、とりあえず真摯に対応しているとは思いますが、やはり聞けば聞くほど勝手なことをやっているなという印象しかないです。

 しかるべき第三者機関で厳しく精査してもらうということですが、それで「法的に問題がなければ」、「私のやっていることに問題はない」と居直るための布石であるようにも思います。

 しかし、問題は法的な問題より感情的な感覚論になっているような気もします。税金を使ってそんなずるいことが許されるのか?という庶民感情だと思います。

 ただこういったことは我々庶民が知らないところで、毎日当たり前のように行われているんだろうなという気はします。要するに責められている側からすれば、「自分は運が悪かった」ということで、見つからなければヨシと考えている政治家は大勢いるような気がします。

 世の中の仕組みが結局は権力者側に利益をもたらすような構造になっているという良い実例だと思います。だとすれば、そういった背景も考慮して選挙で投票をすべきだと思うのですが、これが実に巧みにその頃はそれを忘れさせられているという実態があるように思います。

 7月には参院選の他に衆院選、更には都知事選まで行うという案が密かにな練られているという事ですが、だいたいこんなうわさがあるときは、それがそのまま実行されることも多いような気がします。
 


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