あまりに差がある世間と自分の世界

舛添都知事は辞任、イギリスはEU離脱?私はオークション(2016.6.16)

 結局釈然としない説明で終始したまま辞任会見となり、舛添都知事は辞任。最後はオリンピックへの強いこだわりがあったように見えましたが、税金を無駄遣いしたという意識はなかったように見えます。

 ファーストクラスを利用したり、湯河原の別荘に公用車を使って行き来した時の釈明を聞いていると、「俺は偉い政治家なんだから、これぐらいの待遇は当たり前だ。庶民が四の五の言うな」という意識があるように思えました。

 こういった感覚が最後の最後まで災いして、結局庶民感情を理解できなかったということでしょうか?頭が良い方だとは思いますが、頭が良すぎたのかもしれません。

 私のフルタイム時代の職業である教員の世界でも、実に博識で頭がよく知識教養というレベルでは何でも分かってしまう人がいましたが、「先生の説明は分からない」と訴える生徒の気持ちが理解できない人がいました。

 その場合、生徒は「このぐらいわかって当たり前だ」と考えて、「勉強しない生徒が悪い」と、自分の教え方は棚に上げて生徒をけなす教員がいました。こういう人が教科担当になると、特に理数系の科目では生徒は辛い目に合います。

 また自分の教え方にどこか問題があると分かっても、「生徒が何が分からないのかが分からない」先生もいました。どこでひっかっかっているのかが分かれば説明のしようがありますが、分からなければその説明はちぐはぐなものになり、やがて生徒の方から「あの先生の説明は分からない」と質問も出ず、活気のない授業になります。

 舛添都知事の場合は後者になるのかなと思えますが、庶民感情が理解できない人のように見えます。さらに法的に問題がなければ政治資金は自由に使ってよいという、自分自身の価値判断が絶対的に正しいと信じていたようにも見えます。

 しかし退職金が数年間で2000万を越すようで、30〜40年間働いてもそんな退職金をもらえるかどうかと感じるサラリーマンの方も多いと思います。

 「数年間の実績を考えれば、もらって当然」と考えているかもしれませんが、本当にそうなのか?やり直し選挙の費用は50億円だそうですから、それだけの損失を東京都に与えたと考えると、やはり釈然としません。

 とまあグダグダと書いても、結局は真相はうやむやものままなんだろうなという感じはします。日本では都知事問題で、連日まるでバラエティ番組を見ているような状況でしたが、この間イギリスではEU離脱問題がクローズアップ。

 その影響でなんと日本の情けない円?が買われるという構造になったようで、時ならぬ円高です。その結果私も116円前後で買ったドルが損失となり、株式の方もここのところ少し戻り気配だったものが下降。

 舛添都知事問題より、家計にとってはこちらの方が深刻です。マイナス金利の影響も不明で、目下のところ良い方向に傾く兆候はあまりなさそうに見えます。

 さてどうしたもんか?と思いつつ、最近はヤフーオークションで家財整理を始めました。これでもしかしたら、それこそせ「せこい」話ですが、月数千円の収入になるかもと思っています。


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