大量消費社会は過去のこと

2017.8.10

 寝るときはやたら蒸し暑かったのですが、明け方から急に温度が下がり寝やすい朝でした。7時半に起きて朝食。毎日新聞朝刊を見ると、「いつまで道半ばなのか」という社説記事が出ていました。

 安倍政権は、「これからはこの方針でやります」というテーマを掲げるのがうまいなと思っています。アベノミクス、経済最優先、デフレ脱却、三本の矢、新たな三本の矢、一億総活躍社会、働き方改革、すべての女性が輝く社会、地方創生、人づくり革命等々、威勢の良い、なおかつ耳障りの良い言葉が次々と繰り出されています。

 その都度その都度、なるほど今度はそのテーマかと感心し、もしかしたら経済が活性化し、国の借金も減るのではないかと期待させますが、残念ながら「著しい効果があった」と思えるテーマはないように思います。

 しかも、テーマの入れ替えは煩雑に行われ、次々と目先を変えているわけですが、その割に過去のテーマを振りかえり、何が悪かったのかという総括の類は一切されていません。

 そしてそういった達成度合いを責められると、「道半ば」という言葉で、あたかも今の政策を続ければ今後は良くなるという幻想を与えてきたように思います。

 今回も内閣改造を行い、仕事人内閣を作ったということのようですが、そろそろこういった言葉の遊びはやめてもらいたいなという気もします。

 とはいうものの、少子高齢化が進み、毎年のように社会保障費が膨れ上がっている現状では、できることは限られているなという気もします。したがって安倍政権はだめだと頭から批判することもできないです。

 ではどうすればいいのか?バブルの時代の見せかけの好景気を知っている世代は、ちょうど60代前後でしょうか?私には、あの頃は良かった、という気持ちはありませんが、あの頃の日本は強かったというイメージを持っているシニアは多いと思います。

 そしてそういったことを知っているシニアが政治を行えば、目標はバブルの時代の大量浪費社会になるのかなという気もします。しかしこれはもう感覚的に古いという気がします。

 今の若者は、空き家も増えているので、昔よりも不動産の悩みは減ったと思います。さらに金食い虫の車も、都会にいる限りそれほど必要ないわけで、電気製品も安くて性能の良いものがそこそこの値段で手に入ります。

 つまり贅沢を言わなければそこそこの生活は維持できるという成熟した社会になっているわけで、そんな社会を大量浪費に導くことはほぼ不可能です。

 ということは、贅沢も言わず、ごく普通に生活ができ、ちょっと便利なグッズとしてスマホがあれば十分と考える人が増えているはずで、そういった生活スタイルを条件にした日本社会はどうあるべきかという視点が必要なのではと思われます。

 従って、安倍総理が様々なテーマを駆使して消費を喚起したとしても一般庶民はついていけないということになり、今後もじわじわと沈滞した景気が継続するのではと思われます。

 そんなことを考えながら新聞を読み終え、株式チェック。今日は昨晩いろいろ調べて2146のUTグループが今後も業績が伸びるのではと思い、購入を決断。

 1981円で買えましたが、その後いきなり大量の売りが出たようで、突然激しく下落。いきなりの損失です。しかし自分で選んだ銘柄で損切りラインには達しなかったので、とりあえず明日まで持ち越し。

 また8/3に2384円で買ったEMシステムズが大幅下落。これは損切りラインに達しましたので、明日反発の様子が皆無なら損切りせざるを得ないなと思っています。というわけで、今日はあまり良いことがなかった1日でした。


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