音楽の世界でも元気なシニアが活躍

フルートのメンテナンスで新宿へ(2015.2.22)

 ちょっと風が吹いていたものの、「今日は暖かくなるでしょう」という天気予報の言葉を信じて、昨日は久し振りに最寄り駅から電車に乗って都会(池袋と新宿)に行ってきました。

 土曜日ということもあって電車は空いていましたが、池袋駅に到着すると、その雑踏がなんとも鬱陶しいです。皆さん早足で移動していますが、最近流行?の歩きスマホを楽しんでいる人が多数いて、私とぶつかりそうになってもまったくよけようとする気配もありません。

 1分1秒を争うように小さな画面を覗き込んでいますが、そこには他人と一緒に駅構内の雑踏を歩いているという認識はほとんどないように感じられます。つまり雑踏の中にいながら、一人の世界に浸りきっているということです。

 「そんなんで、人と人のふれあいがうまくいくのか?」と疑問に思えてしまいますが、まあ60代のおっさんが感じる感覚と、今の若い人の感覚は天と地ほどずれているのだと思いますので、一概に批判はできません。

 私も若いころは、当時流行った長髪の真似事をして、大きなギターケースを担いで電車に乗り、時には下駄を履いて電車に乗り大学まで行きましたから、当時の50代、60代のおっさんから見れば「何であんなやつが電車に乗っているんだ」と内心で批判されていたと思います。

 しかしそういった雑踏の中の歩きスマホを除けば、社会全体として、きわめて秩序が保たれ、夜の酔っ払いを除いて、実に品行方正な日本人だなと感じることも多いです。

 ただたまにこういった雑踏を歩くと、潜在的に「ここでこれをしてはいけない」という規制が常に内心に働くようで、それがたまっていくと「疲れるなあ」という印象になりそうです。

 さて池袋では本屋さんに行き、楽譜、コンピューター関連書籍、ビジネス書、旅行関係書籍等を見ましたが、節約意識もあり何も買わず新宿へ。

 新宿で持参したフルートを、製造元の会社に預けメンテナンスをお願いしました。会社には店舗も併設されていて20歳前後の若者から70歳ぐらいのシニア層まで、10数名が来店していました。

 フルート専門店ですから、みんなフルート愛好家たちです。私が「15年ぐらい吹いていなかったので悲惨な状態ですが」と恐縮しながら申し出ると、「最近そういう方が増えていますから大丈夫です」と励ましの返答。

 
 どうやら、ここでもやはり学生時代やサラリーマンになった頃がんばって吹いていた人たちが、仕事の忙しさで楽器から遠ざかり、その後定年を迎えて「もう一度やり直そう」と考える人が多い、ということのようでした。

 最近のシニアは元気であちこち旅行に出かけているという話をよく聞きますが、音楽の世界でも「もう1回やり直してみるか」と考える元気なシニアが増えているのだと思います。

 そう思ったら、「コリャ私もどこまで出来るかわからないけど、本腰を入れて練習をはじめるか」という気になり、良い刺激になりました。

 ちなみにまさに目の前で、新しいフルートの購入の相談をしていた白髪の70歳ぐらいのシニアの方は、100万円ぐらいのフルートを購入されていたようです。ちょっと羨ましかったです。 
    
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