少子高齢化で医療も高齢者が担う?

実際に入院してみて、少子高齢化の恐ろしさを実感(2016.2.11)

 手術日を含めて三日目の昼です。痛みはかなり軽減。痛み止めを飲んでいれば、多少の散歩も出来そうです。

 今回初めてシニアの一人として病院に入院してみて、まあそれなりにいろいろ感じることがあります。一般的には病院の方々は非常に親切です。

 ただ外科と言う診療科目の性質上でしょうか、「このぐらいの痛みは我慢して当たり前」という口調で説明する看護師さんが一人だけいました。

 「あんたなら我慢できるのか?」と言い返したくなりましたが、ご本人も多くの仕事をてきぱきやっているようでしたから、まあやむを得ないだろうと思って、黙って指示に従いました。

 私の場合、手術日が急に決定したので、当日は85歳になる母親と妹が付き添ってくれましたが、タクシーで来たとはいえ、母親の体力が心配でした。

 もしパートナーがいれば、我儘を言えたと思いますが、妹にちょっと頼みごとをしたぐらいで、あとはすべて基本的に一人だけの入院生活です。

 息子がいますが、たまたま大学主催のスキー教室があったので、今回は立ち合いに来れませんでした。

 というわけで、昨日書いたように広い個室に一人でいるわけですが、ちょっとジュースが欲しいと思っても、自分で買いに行かねばならず、何かと不便です。

 何を言いたいかと言えば、一人暮らしになって突然の入院騒ぎになると、最初は保証金の支払いがあるわけですが、そのお金をおろす暇も、人もいないという現実があるということです。

 また入院の保証書みたいなものも書かされましたが、一人暮らしだと保証人がいません。さらに実際に入院で着替えその他の入院グッズを持ち運んでくれる人もいません。

 明日は退院の予定ですが、私の場合はスキー教室から息子が帰ってくるので、荷物持ちをさせようと思っていますが、支払い等の手続きは、痛みを抱えながら自分でやらざるを得ません。

 それやこれやを考えると、一人暮らしの入院と言うのは、お金の問題だけでなく、実体として実に大変。今後少子高齢化が進めば、全国にこういった高齢者が溢れるわけで、医療破たんが起きてもおかしくないなと思えます。

 健康が一番と思い、私もウォーキング等努力をしてきましたが、自分の努力だけでは限界があることも、今回の騒ぎでよくわかりました。

 この先どうなるのか?少子高齢化となれば、医師や看護師さんも年齢が上がります。老々医療なんてのが現実に起きそうです。

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