民間医療保険の必要性

鼠蹊部ヘルニア手術後の検診へ(2016.3.2)

 今日の午前中は、鼠蹊部ヘルニア手術後の検診で大学病院に行って来ました。痛みの方は日常生活では忘れている時間が多くなっています。

 傷口部分が若干盛り上がっていて、そこを押すと少し痛いのですが、それを除けば順調な回復のようです。私自身、日々本当にわずかずつですが状況は改善していると思っていたので、これで安心して、およそ10日後に迫ったハワイ旅行に行くことができます。

 というわけで、30分ほど待って診察時間は10分ぐらい。料金が220円。これで安心が買えたと思うと非常に安いです。

 とはいうものの、すでに手術代として10万円近いお金を払っています。支払いは好きな旅行のマイレージの関係もあり、クレジットカードで行い、ショッピングポイントを1000ポイントほど稼ぐことができました。

 さらに先日、高額療養費申請の手続きをどうしたらよいのかと市役所で聞いてきました。応対してくれたのは20代ぐらいのお姉さんですが、結論から言えば、事前に申請していない場合は数か月後に保険組合から手続きについての書類が送られてくるそうで、それを待っていればよいとのことでした。

 注意すべき点は、その間領収書等を紛失しないようにとのことでした。

 というわけで、一連の手術、入院体験については今日をもってとりあえず終了です。ただ今後の自分自身の健康を考えると、加齢に伴って医療費は増えていくんだろうなという事が、改めて実感できました。

 だとすると、今後2年程度入院手術といったような病気がなければ、その後は医療保険に入ったほうが良いのかどうかを考えないといけないような気もします。(告知事項に2年以内に入院等がないことというような条件があるようです)

 しかし毎日のようにテレビで流される、「持病があっても入ることができる医療保険」のコマーシャルを聞いていると、例として出てくるのはだいたい女性ですね。

 私はこの程度の額だから簡単に入れる、という事を言いたいのだと思いますが、それを60歳以上の男性に置き換えると、途端に掛け金が大幅アップして、安くても一か月7000円前後になると思います。

 早い話年間で10万弱の掛け金が必要なわけで、これを20年間かけ続けたら、たとえ掛け金が値上がりしなくても、資産が200万ほど目減りすることになります。

 一方その20年間の間に医療費が200万を越すような病気になる可能性がどのくらいあるか?ということを考えないといけないわけですが、当たり前ですがそんなことは誰も予想できません。

 しかし保険会社がこういった保険事業で利益を得ているという事は、大多数の人からの掛け金の収入の方が、保険によって支払われる支出額よりも大きいという事になります。

 つまり個人レベルで考えても、普通は掛け金の方が保険によって支払われる額よりも大きいということで、基本的には損するという結論になりそうです。

 ただ万が一先端医療といったものを体験することになると、これは保険加入の効果が大きいと言えます。そういったリスク代と考えればいいのかなという気もします。

 一方月7000円という額は、今の我が家の一か月の家計費の支出が10万程度ですから、なんと7%を占めることになります。それだけのお金があったら、もっと違うことに消費するか、それこそそれをため込んで老後費用に充てるという事もできそうです


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