WHOがパンデミック宣言

2020.3.9

 WHOがついにパンデミック宣言。いまさら言われてもピンとこないというか遅すぎるというのが正直な感想。今回の一連の流れを見ていると、WHOという団体の限界も見えたような気がします。

 結局その団体で権力を握っている人たちの力関係や周囲の国との関係で、動きが少なからず影響を受けているように感じます。というわけで、WHOが宣言をしようがしまいが、事態は分刻みで進行中

 各種スポーツの試合が無観客で行われることが増えましたが、春の選抜野球はついに中止。関係している方々の無念の気持ちはいかばかりかと思っていますが、事は人の命に係わるかもしれません。

 また3月、4月中に感染の勢いを少しでも止めないと、夏の甲子園も危ういかも。当然ながらオリンピックの開催についても、危ぶむ声が聞こえてくるようになりました。

 ちなみに中国では、感染拡大の勢いはほぼ終了。それと入れ替わるように世界の感染者数が急増。特に悲惨なのがヨーロッパ。欧米の人たちは日ごろから健康を誇るあまり、マスクをする習慣がないのではと感じています。

 一方韓国は、増加の勢いが少し弱まり、当局の発表にも元気が出てきたように感じています。ただ、今度はソウル市街で感染者が増加しているようで、この推移が今後は問題になりそう。

 日本はクルーズ船を除くと昨日から今日にかけて581名から639名と58名増加。つまり約10%の増加で、この増加率はかなり大きい数値。

 感染者数の推移のグラフを見ると、右肩上がりがはっきりしていて、全く衰える気配がありません。その意味では、政府の初動が遅かったので、今の状況を招いたのではと思っていたのですが、3/11付のヤフーニュースで橋下徹さんが「政府の初動が遅れた理由」という事をまとめていました。

 これを読んで、「なるほどそうだったのか」と思うところも多かったです。内容は読んでもらえばわかると思いますが、要するに専門家任せではいけないという事のようです。

 一方感染拡大に伴って分かってきたこともいくつか。

 先ず重症化しやすいのは
・ 持病のある高齢者で、高血圧や肺疾患のある人が危ない
・ それに絡んで喫煙者も肺の機能が衰えているの危ない

 感染しやすい場所は
・ 密室
・ 人が多い
・ 大声を出したり、運動したりする場所

 ちなみに高齢者の感染拡大場所でスポーツジムというのがよく話題になっているようで、今のスポーツジムは高齢者が多数利用しているんですね。知りませんでした。

 ネットには、今のような騒ぎの最中にもスポーツジムの開店を待って並んでいる高齢者がいるという記載もあって、なんか無防備だなという気もします。

 その意味では、小中高の臨時休校よりも、こういった高齢者が昼間によく利用する施設の利用自粛を促した方が良かったのではという気もします。
 




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老後の健康(3)


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