重要だと分かっていても続かない?

家計簿が続かない理由(2013.9.26)

 私は早期退職前に将来設計をしておかないと不安だと思い、さらに将来設計をするためには基礎的な支出データが必要だと思い家計簿をつけ始めました。

 現在、それらのデータが4年ほどたまり、現状分析や今後の家計を予想する上で大きな威力を発揮しています。先日の記事でも家計簿が大きな役目を果たすことを力説しました。

 一方巷では、家計簿の重要性は分かるけど、そう簡単に続けることが出来ないと考えている人は多いし、実際初めてみたけどすぐに挫折してしまったという人も多いと聞いています。

 私の場合は、早期退職後我が家の家計は持ちこたえるんだろうか?というある種切羽詰まった、悲壮感溢れるプレッシャーがありましたので、「家計簿を作らざるを得ない」と自分で考えていたことが継続の原動力になった側面はあります。

 また半年ぐらい続けて、家計の実態が見えてきた時点で、「なるほどこんな所にお金を使っていたんだ」という新たな認識が生まれ、さらに「だったらこうしたらどうか?」と考えるきっかけとなり、それがまた継続への意欲に繋がったと言えそうです。

 というわけで我が家の場合は上に書いたようにすでに4年ほど続いているわけですが、逆に続かない理由は何なんだろうとちょっと気になり、ネットを使って「家計簿が続かない理由」という語句で検索してみました。

 検索されたページの「理由」として書かれていることを箇条書きにしてみると、以下のようにまとめられます。

・ 1円単位の記入が面倒 

・ つけ忘れると、思い出すのが面倒

・ 予想外に支出が多いのでびっくりして嫌になる

・ 集計結果が一致しないので不愉快

・ 項目が多すぎて面倒

・ 毎日つけるのが面倒

・ レシートをなくした

・ つけた効果が感じられない

・ 根気がない、めんどう、いつも何でも続かない

・ 時間がかかる

 10いくつのサイトを読ませてもらいましたが、だいたい上記のような理由が多そうです。「なるほどなあ」と思いつつ、これらの理由を眺めていて、逆に「家計簿をつけようと思い立つ人は、きまじめな人が多いんだな」と感じました。

 つまり1円単位や、合計金額のズレ、完璧に項目を分ける、つけ忘れのは嫌等々、几帳面で真面目な方ほどこういった感想を持ちそうな気がするからです。

 と言うことは、まず最初に始める時点で「数万の誤差はあり得る」ぐらいの気持ちのゆとりを持って始めるのが良いのかなと感じます。

 実際私が最初につけ始めた頃は、レシートはなくす、ラーメンやさんで食べたラーメンの値段を覚えていない、なんてことが頻繁にあり、結局「まあいいや、総支出額に数万プラスして考えれば、誤差は修正できるだろう」と気楽に考えるようにしていました。

 要するに最初から銀行のように「1円の桁まで使途を明確にして記録していくなんて事は不可能だ」と思い、「最低でもこのぐらいのお金は使っているんだという事が分かればいいや」というぐらいのスタンスが大事なのかなと思えます。


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