円安で利益の出る投資を考えないと

急激な円安に年金生活者の対処方法は?(2015.5.29)

 もしかしたら前兆があったのかもしれませんが、突然円安基調になって、少々慌てています。4月から5月初旬にかけてはず〜っと119円前後で、私がバンコクに行った初日はまだ円高で、「これは助かったな」と思っていました。

 ところが滞在中にじわりじわりと円安が進行。帰国する頃には122円前後になっていました。実際旅行中の市街の両替レートは、5月18日は1万円が2780B(バーツ)だったので、1Bが3.597円ぐらい。

 しかし22日頃には2740Bとなり、レートは3.650円ぐらいに上昇。「参ったなあ」と思いつつ帰国したわけですが、その後25日からさらに大きく変化し、現在は1ドル124円を挟んだ取引になっています。

 一ヶ月弱で5%ぐらい為替が変動したことになり、さすがに麻生財務大臣も、「為替の急激な変化は好ましくない」等と言うコメントを出しています。

 原因はアメリカが9月に利上げを実施するかもしれないという予測が生じたからだと言われていますが、だとすれば今後も夏休みぐらいまでは円安基調が続くように思われます。

 ということは私が予定している夏のハワイ旅行でも、経費がこれまで考えていたよりも5から場合によっては10%程度大きくなることが予想されるわけで、いよいよもって海外旅行に行きづらくなってきたなと感じます。

 また国内でも、今後輸入食品がさらに値上がりするでしょうから、特に年金暮らしの場合収入はわずかに増えるものの、物価高には到底追いつかず、生活はさらに厳しくなりそうです。

 こういった流れに対して、原則として仕事をしていないシニアはどのように対応すればよいのか?更なる節約は不可能というところまで追い詰められている人は、辛いだろうなと思います。

 私の場合ですが、収入はネットからの収入も多少あるので、これをさらに増やす方法を考える必要がありそうです。ただ技術革新の流れが速すぎて、知識が追いつかないのが辛いところです。

 もうひとつは投資。一応以前申し込んだネット銀行で、為替が110円ぐらいになったときに、わずかな額ですがドルを買っていますので、今は少し利益が出ています。

 またハワイ旅行が好きなので、現地の銀行に生活費程度の預金をしていて、これも引き出して日本円に換金すれば利益が出ます。

 さらに円安になれば儲かるような、海外企業に投資する投資信託(セゾン投信です)も月々わずかですが積み立てているので、これも利益が出ています。

 また地味な話ですが、家庭菜園をやっていて、春に植えた野菜が収穫期を迎え、ここのところ野菜購入費用が節約できるようになり、これもプラス要因。

 結局あちらこちらで少しずつ利益を出したり、節約をしたりということを繰り返して、なんとか生活水準を維持していますが、年金だけに頼って生活するというのは、かなり難しい時代になってきたなと感じます。


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