知識として知っておいた方が良いかも

扶桑社の「老後資金3000万必要のウソ」という新書広告を見て(2016.1.6)

 今日は朝刊を読んでいて、いろいろ生き方のヒントになるような記事や広告が多くて、読み終わるのに時間がかかりました。

 先ずは広告の方から。「普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話」という新書の広告です。サブタイトルは「老後資金は3000万円必要のウソ」ということで、なかなか刺激的かつ興味をそそる題名です。

 だいたい書籍の販売は、タイトルの設定がかなり大きいですね。多数の人が「おや!」と思って関心を持てば、それだけで売り上げに貢献するような気もします。

 さらに内容の一部として終身保険、マイホーム、節約等のことについて書かれているようです。著者は経済評論家の佐藤治彦さんという方ですが、私はよく分かりません。

 この手の雑誌や新書本でいつも書かれているのは、3000万若しくは1億円という数値が多いです。それだけこの金額が一種のキーポイントになっているような気はします。

 しかし経済評論家にしろファイナンシャルプランナーにしろ、書いているのは40代、50代の働き盛りの人です。こういった人が各種の統計数値をもとに、自分の考えをまとめ、必要だ、必要じゃない、というテーマで書いているわけです。

 個人的には、今現在70代80代の経済評論家が、自分の人生はこうだったとか、我が家の家計はこう推移したというような具体例を書いてくれると参考になりそうだなと思っています。

 また、この本を購入する対象者は30代から、今の私ぐらいの60代の人かなと思っていますが、そうなると対象者が多く、なおかつ一般の人を対象にしている以上、その内容も結局は一般論になるような気もします。

 読者としては、それを読めば、なるほどそういったことだったのかという納得できる部分があるかもしれませんが、「でも我が家の家計は・・・・」となって、その内容をそのまま自分の家計に当てはめて、生き方をすぐに改善するというのは、かなり難しいような気もします。

 ただ自分の生き方をどうすればよいのか、家計を少しでも改善するためにはどうしたらよいか、と日ごろから悩んでいる方にとっては、知識として知っておくべき内容が含まれているのかもしれません。

 レビュー等を調べてみると、お金は効率的に使いましょう、という一貫した主張があるようです。その点については、私も常に考えていることなので賛同できそうです。

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