他人からのアドバイスでは改善しない

退職後は収入と支出のバランスを自分で把握(2016.4.26)

 先日お知らせしたように、私はこのブログで書いた内容の中から、特に早期退職をする場合のプランニングという部分に注目して、「早期退職者の生活設計」というページを少しずつまとめています。

 まとめながら、今から6年半ぐらい前の当時のことを改めて思い出したりしているのですが、結局老後の生活にある程度満足できるかどうかは、収入と支出のバランスだなと思うようになっています。

 つまり、普通の庶民がある程度精神的に余裕のある生活をしたいと思えば、収入を増やし、必要ないものに支出をしない、という生活に徹するしかないという事です。

 さらに言えば、収入を増やすというのは、何も仕事を一生続けるということだけが選択肢になるのではなく、日常生活の中での預貯金や投資も、長い目で見れば収入を増やす手段の一つだなと感じるようになっています。

 実際我が家は父子家庭で息子は大学生ですから、基本的に家計の動きはすべて自分が掌握しているわけですが、そうなってくると、多くの主婦の方が目指しているように、良いものを少しでも安く買うのが基本だなと感じます。

 という事は、これも一種の学習だと思いますが、自分が常に買う食品の値段を記憶しておいて、それより安い値段でセール品として売られている時、賞味期限もしくは消費期限を確認し、数量を決定し購入するという事が必要になってきます。

 また私は購入時にクレジットカードを使っていますが、これは物を買うという事に付加価値を付けてショッピングポイントを獲得することに繋がっています。

 実際そうやって貯めたショッピングポイントをマイレージに移行し、ビジネスクラスの特典航空券を獲得して旅行なんてこともできていますから、これも一種の収入と言えます。

 つまり簡単に言えばマイナス金利でほとんどないに等しい利息であっても、工夫次第で資産を効率的に増やす方法はあるということで、マイナス金利イコールタンス預金というわけでもなさそうです。

 さらに言えば、すでに7年近く、領収証だけですが、その金額をエクセルファイルに入力し家計の支出を把握しています。この数字を見るだけでも、収入と支出のバランスを考えるうえでかなり役に立ちます。

 病気というのは医者に行って病名を告げられると安心するときがあります。それと同じで、自宅の財政状況を客観的に把握することができれば、その先どうしたらよいかという事が見えてくるような気がします。

 それをせずして、自分の家計をマネー雑誌に公開してファイナンシャルプランナーからアドバイスを受けても、それはあくまでアドバイスであって、そこから行動に移せる人は少ないだろうなと感じています。


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