防災用品、防災対策

東日本大震災から1年が経過(2012.3.11)

 早いもので、今日は東日本大震災からちょうど1年。テレビや新聞ではここ1週間ほど様々な特集が組まれていて、その後の復興状況等が報道されています。

 改めて昨年このブログでどんなことを書いていたのかなと少し読み返しています。地震が起きたのは昼過ぎ。ちょうど散歩中でした。川っぺりが散歩コースですが、ちょうど高さ5mぐらいの橋の上に来たとき、川の水面が妙に波立っていることに気がつきました。

 これは大規模な鯉の産卵か、と思ってカメラを向けたのですが、どうも周囲の様子に違和感がありました。妙な振動音(地鳴り)が聞こえ、鳥が飛び立っています、やがて橋がグラグラ揺れだし、川の水は風呂の水をかき回したように波立っています。

 その光景を数秒見て、「これはでかい地震だ」と慌てて橋を駆け抜け(橋が崩れることも咄嗟に予想しました)、さらに川の土手を駆け上がりました。

 その間30秒も経っていないと思いますが、土手の上の散歩コースを歩いている人の中にはしゃがみ込んでいる人もいました。

 電柱を見ると、地面を支点に先端が揺れ、電線が縄跳びの縄のように揺れていました。慌てて家に駆け戻りましたが、幸いに自宅の被害は、積んであった本が若干崩れたぐらいで被害は軽微でした。

 しかし家に戻ってもひっきりなしに余震があります。実家に電話をすると話し中でつながりません。こんな余震の中で話し中が続くわけがないと思い、すぐに車に乗り実家に向かいました。

 実家は築35年の木造住宅で家中からきしみ音が聞こえています。電話の受話器がはずれていることを確認し、母親と合流。さらに息子の学校まで車で迎えに行きましたが、交差点で止まっていると余震で車が揺れるのがよく分かりました。

 その後は報道の通りです。今改めて我が家の震度を確認すると「震度5弱」となっていますが、すぐ隣の市は「5強」となっているので、強に近い弱だったんだろうなと思えます。

 このところ東京湾北部で震度7の地震が起きる可能性が指摘されています。いつ起きてもおかしくないと言われると、首都圏に遊びに行くのも躊躇してしまいます。

 また東海地震の可能性もあると言われ、釣りの好きな私は相模湾や伊豆半島に行くのを躊躇っています。まあどこにいても起きるときは起きて、その場その場で対応しないといけないんだと思いますが、この1年間の行政の動きを見ていると、後手後手に回ることが多く(未曾有の災害だったのでしょうがない部分もあると思いますが)基本的に自分たちで対応しなくてはいけないんだということがよく分かりました。

 日用雑貨の店に行くと防災用品が山積みになっています。私もようやく重い腰を少し上げ、本棚や食器棚に金具を付け始めています。しかし数本の木ねじで固定したとしても、また突っ張り棒で天井との間で固定しても、震度7ともなれば家屋そのものも倒壊しかねないので、なんだか気休めだなあと言う気もします。

 ただネジで止めてあれば、倒れてくるまでの時間が少し稼げるので、その分下敷きにならずに逃げる時間が確保できるかなとは思っています。ということは数秒が勝負になるということで、高齢になったら逃げることは難しいなと感じています。
  
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