特技がない人の収入は?

クラウドソーシングの仕事と収入(2014.9.12)

 クラウドワークスという会社のホームページを参考にして、ネットを使って自分の空いている時間で何か仕事が出来ないかということを調べています。

 募集している仕事の職種をざっと見てすぐ分かることは、何らかの専門知識があると有利になるということで、これは実社会の通常の仕事でも同じです。

 特にコンピュータ技術に関することは、専門的知識があればいろいろ仕事がありそうですが、私にはそこまでの知識はありません。

 また芸術関係の仕事も目に付きます。主なものはサイトのデザインとかロゴマーク、イラストの作成といったもので、これも芸術系の素養がないと難しそう。

 翻訳なんていう仕事もあり、魅力的ですが、当然ながら相当の語学力が必要で、日常英会話が何とかこなせる程度では話になりません。

 そうやって見て行くと、日々空いた時間で、自分がコンピューターを使って出来る仕事なんてのはどんどん限られてきます。

 私が見た範囲ですが、初心が少しがんばって出来そうなものは、ネットショップの運営代行、ブログ記事作成、リライト・校正、ネーミング、データ入力なんてのがありますが、これらを詳細に見ていると、こういった仕事を発注している人の目的が少しだけ透けて見えます。

 例えばブログ書きなんてのは、比較的誰でも取り組みやすい仕事だと思われます。しかしなぜそういった仕事があるのかということを考えて見ると、依頼主はそのブログを利用して、何らかの収入を得ていると考えられます。

 つまりあるテーマ、例えば旅行や健康、そして私が今書いているこういった退職者の生活ブログみたいなもを集積することによって、大きなサイトを作り、それでアフィリエイトを行う、ということです。

 それがどの程度の収益に繋がるのか私には見当もつきませんが、500〜1000字前後の記事1件で、採用されれば300円ぐらいの収入にはなりそうです。

 しかし自分で書いていて思うことですが、自由に書いて良いよと言われても、通常100回ぐらい書くと疲れてきて、さらに書く内容も思い浮かばなくなります。

 そこをなんとか我慢して、日々思いついたことをメモしたりしながら私の場合は書き続けているのですが、それでも一つの記事の作成には、早くて30分、遅いときは数時間かかります。

 しかしようやく仕上がった記事が、クラウドソーシングでは1件300円の収入ですから、1時間で書けたとしても時給は300円となります。

 ほぼ不可能だと思いますが、1日5時間かけて5つの記事を書いて1500円。これを一ヶ月30日続けて45000円。厳しい世界です。

 というわけで、クラウドソーシングの世界も、当たり前ですが何らかの特殊技能がある人は収入も多くなり、通常の特技がない人の副収入としては、必死にがんばってせいぜい3万円前後かなという気がします。(あくまで個人的見解です)

 それでも年金生活者にとっては、時間は豊富にありますから、その数万円が貴重だという人はいると思います。だからこそこういったクラウドソーシングという仕事形式が存在しているともいえます。


表紙に戻る 退職後の仕事 シニアの年金防衛