期待感のみが先行

景気回復の実感はないのに、増税後短期間で回復?(2014.3.31)
 

 昨日は雨模様の中、1日中家の中にいるのも体に良くないと思い、近所のショッピングモールに出かけましたが、駐車場に近づくにつれ幹線道路が渋滞し、大混雑しているのがよく分かり、結局断念。

 しょうがないので、今度は自宅近くのスーパーに向かいましたが、なんとこちらも駐車場が満車。年末年始のバーゲンセールよりも激しい混雑だなと感じました。

 私の場合は今日も休みなので、この後お昼前後に今日の夕食分の食材を買いに出かける予定ですが、さすがに今日は空いているだろうなと願っています。

 朝テレビを見ていたら、NHKのニュースで、12時前後に各商品にかかる消費増税の扱いがどうなるかということが詳しく語られていましたが、さすがに日本はきめ細かいなと感じました。

 ここのところケアンズやバンコクに行っていますが、ともかく考え方が大雑把なところが目に付き、それだけでも日本が老成化した社会だなと言うことが良く分かります。

 確かに消費増税の影響がひじょうに大きいことも理解していますが、何も朝っぱらから切符を買うタイミングとか、レストランのオーダー時間とか、タクシノーの乗車時間とか、何もそこまで細かくニュースとして報道しなくても良いのではと言う気もしました。

 一方今日の新聞朝刊1面には「増税影響「一時的」48%」という見出しが出ていて、「景気回復持続に期待感」とサブタイトルが付いています。

 しかし内容を読んでみると、どうも数値が矛盾しているように感じられます。増税による景気への影響が一時的と答えた人が48%で長びくと答えた人が41%だそうです。

 つまり半分ぐらいの人は、景気への影響はすぐになくなり、その後は回復すると考えていると言うことです。ただし一時的というのがどのくらいなのかは不明です。この期間は人それぞれの主観によると思います。

 それはそれとして、次に「1年前に較べて景気が良くなっていると実感しているか」という質問に対しては、「実感していない」が71%で、「実感している」が26%となっています。

 この数字を上記の%と比較すると、景気への影響が一時的と答えた人の中に、今現在景気は良くなっていないと考えている人がいることになります。

 ということは、分かりやすく言えば、今は景気実態は悪いけど、消費増税の影響は限定的でその後回復に向かうと考えている人がいることになります。

 しかし今ですら景気回復の実感がないのに、増税という打撃が短期間で終了すると考えるのはどうみても無理がありそうです。むしろもっと落ち込むという選択肢があっても良さそうです。

 要するに新聞でもまとめていますが、期待感ばかり先行して、実体がまったく伴っていないという恐ろしい現実を迎えていると言うことで、「やっぱりダメだったじゃないか」とならないことを祈るばかりです。
  
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