本体価格と税込価格

本体表示価格で錯覚、来年の家計はさらに厳しく(2014.11.7)
 

 先日米がなくなったので、スーパーに行き10kg入りのものを購入。以前は持ち運びに便利な5kgのものを購入していたこともありますが、5kgのものの値段を2倍すると、10kg入りのものよりかなり高くなることが分かり、以後重たいのを我慢して10kgのものを購入しています。

  
 同様のことはビールの購入にも言えて、1本で買うのが一番割高。次が6本入り、さらに24本入りと準に安くなっていきます。従ってトータルとしては100円程度の差しかないような気もしますが、少しでも効率よく無駄を省いた消費を考えると、自分の気に入っている商品なら、一度に大量に買ったほうが良いことになります。

 ただし、大量に買えば安いからと言って、スーパーで投売りをしているような商品を買うと、今度は大量に余りが出て、結果的に損をすることも多いので、大量買いは自分が気に入っているもので、消費期限の長いものという条件がつきます。

 それはそれとして、冒頭で買ったお米ですが、確か購入金額が2980円。我が家は高いものを買う余裕はないと思っていますので、3000円を切る価格は魅力です。

 次に改めて昨年の家計簿で米の料金を見て見ると、昨年は3200〜3500円前後のものを買っています。この価格は、店頭でどれを買おうか散々悩んで決めたものですから記憶にも残っています。

 というわけで、今年は米の価格が下がっているという新聞記事もありましたので、「2980円なら安い!農家の方は大変だろうな」と思いつつ、棚の上から腰を痛めないように体の重心を意識しながら米をカートに移し変え、いそいそとレジへ。

 ここまで書けば次の展開は予想がつく方もいると思われますが、2980円という価格は税抜きの本体価格です。従ってレジで自動的に8%の消費税が加算され、3218円という会計です。

 その金額を見て、「何だそれほど安くなっていないじゃないか」と愕然。消費税8%という数字の大きさに、さらにショックを受けます。

 もし消費税が5%なら3129円。その差わずかに90円ですが、これまたショックは大きいです。主たるショックの中身は3000円以下で買えると錯覚していた自分の認識の甘さと、実際の価格との差額の大きさです。

 5%の時は、消費税も含まれた価格表示が多かったので、財布の中身を考えながら合計額を予想することが出来ましたが、どうも外税表示になってから、暗算で錯覚をすることが多いです。

 スーパー側でも価格表示には税金を含めた価格が小さく表示されていることが多いのですが、本体価格の方が大きく強調されて表示されているため、ついそちらに目が行ってしまいます。

 というわけで、スーパーで買い物をして「安い!」と思って買った食材を合計すると、自分は「今日は2000円以下で済んだな」と思っているのに、請求額は2000円を越していてびっくり、なんてことがしょっちゅう起きるようになりました。

 自分の計算が甘いと言ってしまえばそれまでですが、1円安いガソリン価格を求めて右往左往する身としては、結構気になります。

 心配なのは、来年。消費税は10%に上げざるを得ず、そのためになりふり構わぬ金融緩和をやったのではと私は思っているので、上がる事を覚悟して生活設計を見直さないといけないなと思っています。

 しかし一方で年金も1.1%減ることになっているようですから、実際の増税のインパクトは数字上でも消費税増加分の2%と年金減額分を合わせて3.1%。

 さらに今回のスーパーの値段表示のように、錯覚を期待?した表示を多くして、円安による物価上昇を考慮すると全体の上昇分は5%以上を覚悟しないといけないのかなと思われます。
   
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