それにしても一気に下げすぎ

午後に入って株価が急落(2013.5.23)
 
 一本調子で上げてきた株価が急落。びっくりしている方も多いのではないでしょうか。この先再び盛り返すかもしれないし、ここから徐々に落ちていくのか、こればっかりは予測が出来ません。

 ヤフーのニュースでは中国の製造業がどうたらこうたらと書いてありましたが、あんまり関係ないような気もします。

 そもそも今回は株高は、阿部政権が金融緩和をやるんだと叫び続け、それを日銀が後押し。そのために円安が生じ、結果的に輸出企業が儲かり今後は景気が拡大するだろうという予測の元に、なんとなく生じたものだと思います。

 しかし足下の給料は上がらない処か、今日の新聞でも「電気・ガス代は7月も値上げ」、「小麦粉最大7%上げ」というように、円安になって生じた不利益だけが実質的な負担増になって、実際の生活に降りかかっています。

 そもそも上昇してきた原因の二つは、「景気が何とかなるかも」という期待感と、「円安で輸出企業が儲かりそうだ」という予測の元に、買いが買いを呼んでいただけで、実際の数値で変化したのは為替と長期金利だけです。 (日銀の政策もありますが)

 ところが実際には、円安による悪影響が徐々に鮮明化し、業績も一部の大企業を除いて、それほど画期的に変わっているわけではないと言うことが分かってきました。

 円は100円という心理的な壁を通り越しましたが、この先どんどん円安に進むとも考えられません。ということはいずれ限界が来るな、というのが普通の考え方ですが、私を初めとして、いわゆる素人の投資家は、「株高だ株高だ」と投資情報誌に書かれると気分が揺さぶられます。

 さらに「今こそ買い時」「ここから儲けるには」なんていう語句が情報誌に踊り出しましたから、これはそろそそ危ないなと感じ、私は手持ちの投資信託の一部(総額の6分の1程度)を解約。

 さらに昨日、数日に渡って連続して上がった株価を見て、これは急激すぎると感じて残りの3分の1ぐらいを解約。今日は午前中仕事だったので、朝の内為替を見ると、また円安に振れていましたので、「こりゃ早まったかな」と思いつつ仕事に出かけたのですが、帰りの車の中でニュースを聞いてびっくり。

 為替は若干円高に振れましたが、日経平均に及ぼすほどの円高ではありません。もちろん中国どうたらこうたらというものでもないと思います。

 要するに大勢の方が利益確定売り、または疑心暗鬼になった、そしてチキンレースは避けようと思った、というようなことを考えているときに、アジアの主要市場が下落、長期金利が上昇し1%越え、というような条件が重なったため、その振幅がより大きくなったのかなと思われます。

 ではこの先どうなるか?毎度の事ですが基本的には予想はできないと思っています。

 ただう〜んと下がれば割安になったと思われる銘柄に買いが入るので、どこかで下げ止まるわけですが、為替はしばらくの間100〜105円あたりをうろつくのかなと思われますので、だとすれば日経平均も14000〜15500円ぐらいで落ち着くのかなとも思えます。 

 また阿部政権も参議院選までは、株価が維持されていないと票に直結すると考えて、この辺りはいろいろな方策を考えるのではと思われます。


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