海外旅行と健康寿命

2018.3.13

 すでにバンコク入りをしていて、今は宿泊先のホテルでこれを書いています。

 この間、日本の政界は文書改ざん騒ぎで大変なことになっているようです。まあ権力を持っている人が、自分たちのミスを覆い隠したいと思ったことが事の発端なのかなと思ってみています。

 しかし、ばれると都合が悪そうだ。できるなら少し過去の文書記述を変更したい。とはいうものの、文書改ざんは我々庶民が市役所等で交付される正式書類をちょっと変えても、それは効力をうしない、なおかつ場合によっては罪に問われるということは分かっていますから普通はそういうことはしません。

 というわけで、なんとかつじつまが合うように第3者に依頼して書き換えができるといいなあ、と誰かが考え、それをほのめかし、その意向を重要視した誰かが、まだ誰かにそれとなく伝え、徐々に最初に言い出した人の責任が薄れるとともに、最後に実行した人が責任を問われるという流れなのかなと思っています。

 しかし今後は、こういったことが多かれ少なかれ日常的に行われているのではという疑いを持って様々な法案審議を見つめることになり、その意味では内容の問題より、改ざんが行われていたという事実が重要だなと感じます。

 一方、日本が文書の改ざん云々といった国内問題で揉めているとき、世界ではアメリカのトランプさんの鉄鋼輸入とか、韓国の首脳が訪米するとか、パラリンピックとか、さまざまな動きがあるわけで、両者を比べると、ごちゃごちゃと国会で揉めていて大丈夫なのか?という気もします。

 問題のスケールの大きさがずいぶん違うなという印象です。ただこの問題は野党が主張するように、法案審議の根幹をなす部分でもあり、スケールは小さいものの、重要度は大きいという印象です。

 それはそれとして、昨日からバンコクに来ています。来る前は、今年のバンコクは大気の汚染がひどい、ということを聞いていましたが、来てみると確かに遠くの景色が煙っています。

 ただし喘息持ちの私が息苦しいとか咳き込むといった症状は見られません。意外だなと感じたのが、朝晩の涼しさです。と言っても20〜25度ぐらいだと思われますが、例年に比べると昼間もじりじりとした暑さは感じません。

 しかし街歩きをしていると、以前にも増して階段を上るのが嫌になるなと感じます。加齢に伴って体力が落ちているのはやむを得ないと思っていますが、その体力を回復するために、ビジネスクラスやタクシーを使ったり、寝る頻度を増やしても、その回復度合いはわずかです。

 なんだか使い古したスマホの電池みたいだなと感じます。要するにしょっちゅう充電(睡眠)しないと体力がどんどん減衰する感じ。しかし容量そのものが小さくなっているので、ちょっと動き回ると(放電)すぐに体力低下(充電の警告ランプ点灯)を感じます。

 「もしかすると、こういったことが徐々に積み重なり、やがて海外旅行は疲れるからもういいや」となり、国内旅行に移行。しかし国内旅行でも、やはり疲れがひどくなり、数泊の近場の旅行となり、最後は日帰りでちょっと出かけるので精いっぱいとなるのかもしれません。

 このあたりが健康寿命の限界かなという気もするわけですが、その先は日常生活でちょっと遠くに行く買い物もつらくなり、やがて近所のスーパーに行くのがやっと。

 さらにそういったスーパーにも家族の付き添いが必要になり、やがて病院への往復だけとか、家の中の定位置で寝起きを繰り返すという状態になりそうです。

 というわけで、今回はまだ旅行を楽しめていますから良いとしますが、旅行に行って階段を上るのがつらくなったら、こりゃかなり危険サインだなと感じるようになりました。

 かといって、それなら体力をつけようと考え、旅先で無理して階段に挑戦していたら、逆にそれがもとで何らかの病気になりそうな恐怖も感じます。

 まあ頃合いが難しいんだろうなと思いますが、昨年11月にバンコクに来た時よりも、今回は少し体力が落ちているなと感じ、ちょっと感傷的になっています。


表紙に戻る 趣味(バンコク旅行) クアラルンプールへ