地政学的に見た日本

2018.3.18

 12日に日本を出発してほぼ1週間が経過。三日目にバンコクからマレーシアのクアラルンプールに移動し、今日が移動日を含めてクアラルンプール5日目です。

 初めて来た場所なので、見るもの聞くものすべてが目新しいことばかりで、毎日何らかの刺激を受けています。今回バンコクからの移動はLCCのエアアジアを使いましたが、いきなり出発が40分遅れ。

 LCCに遅延はつきものだということですが、実際に体験すると、これでは乗継便があるとおちおち利用できないなと感じました。また搭乗した機材も、シートベルトが少しすり減っていて、ちょっとばかり老朽化しているなと思える機材でした。

 クアラルンプール国際空港に降りてからは、あたりにマレー系の人が増え、タイとは全然違うんだなという印象を持ちました。マレー系の人の特徴は、目が大きく肌の色が浅黒いということでしょうか。

 タイのように、初対面の人に対して微笑みで接することは少なく、まじめかつ真剣にこちらを大きな目で見つめてくるので、最初は威圧感を覚えました。

 しかしホテルやレストランの従業員さんとのやり取りを通して、真剣に集中してこちらの言うことを理解しようとしているんだということが徐々に分かってきました。
 
 そういう意味では、ある意味マレー系の人たちは皆さん親切だなと思いますが、インド系の人となると、今度は何を考えているのかさっぱり分からない不気味さも感じます。

 また中華系の人もいるのですが、観光客に中華系の人が多いので、地元の人と区別がつきません。ただやはり中華系の観光客は、時々マナーの悪さを感じることも多いです。

 ちなみに、地元の人から見れば、私はいったいどこの国の人間なのか分からないようで、タクシーに乗るたびに「どこから来たんだ?」と聞かれます。たどたどしい英語がさらに分からなくしているのかもしれません。

 昨日は「国立博物館」と呼ばれるところに行き、マレーシアの歴史を勉強?してきましたが、改めて地図を眺めると、確かに西はインド、北はタイ、東はインドネシアに囲まれ、海の中に半島として突き出た国なので、昔からいろいろな人がやってくる土壌があったんだなと思いました。

 またヨーロッパからも、いわゆる東の交易所として植民地化されていたので、国自体の独立も遅れたようです。その意味で英語が通じるというわけです。

 そういった成り立ちのため、三つの民族が微妙なバランスを維持しながら国を構成しているということで、政治的な問題もきっと複雑なんだろうなと感じます。

 一方日本ですが、北はロシア、西はモンゴル、中国、韓国、南はフィリピンやベトナムといった国が取り囲んでいるわけですが、幸か不幸か海が取り巻いているので、それぞれの国の影響力はそれほど強く働かなかったように思えます。

 このあたり、民俗学の知識は私には皆無ですので、異論のある方もいると思いますが、要するに日本は海外からの影響を受けにくい地政学的な条件があったということを言いたいだけです。

 さらに言えばそういった地政学的要件によって、今政治の世界で話題になっている日本固有の「忖度」が生まれたということになりそうです。
 


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