負担だけが増え、結果的に下流老人?

2018.12.2

 バンコク旅行4日目の夕方です。天気は晴れ。20階のホテルの部屋から青空が見えます。今日は午前中「ワットパクナム」というお寺に行ってきました。

 最上階の天井が非常に美しい景観になっていることで有名なお寺で、いわゆるインスタ映えするお寺ということで、訪れる人が多数。

ワットパクナムの美しい天井

 ただこちらに来る前に、バンコク関連ニュースで、インスタ映えという言葉に惹かれただけの日本人観光客が増え、該当場所で大騒ぎをしているというニュースもあり、ちょっと行くのを躊躇っていました。

 しかし行ってみたらそういった観光客の姿は皆無。静かなフロアに幻想的な色彩が広がり、隅っこのほうでは静かに迷走しているような人もいました。

 私も何らかの啓示を受けるかもと思い、休憩を兼ねてちょっと瞑想のまねごとをしましたが、単に眠いだけで、思考は迷走。10分ほどで諦めました。

 ちなみに床は大理石?のようで、座るとかなり痛い。当然正座なんてできませんので胡坐をかいて座りましたが、それでも床に直接骨がぶつかるくるぶしが痛くなったことも瞑想中断の理由です。

 そこでくるぶしをひょいと上にあげて足を組みなおしたら、結果的に仏教や瞑想でよく使われる結跏趺坐という座り方に近い形となり、なるほどこういった方法が安定するんだと妙なことに感心して帰ってきました。

 さてヤフーニュースを見ていたら、またまた下流老人という語句が目に飛び込んでくる記事が出ていました。内容はここ10年くらいで、必要とする生活費は変わっていないのに、税金その他の社会保障費の負担が増え、結果的に年金等の収入に対する不足額が増えているという記事でした。

 以前は月数万円で済んだ不足額が今は5万円を越えているので、65歳から、95歳まで生き永らえたとしたら30年間の不足額は5×12×30=1800万円という数字になりますが、実際の預貯金額はこれよりも少ないということで、警鐘を鳴らしています。

 ただこの不足額の計算は、実際には85歳以上になったら生活費も減るので、これほどではないとは思いますが、他の記事で女性の一人暮らしではこれよりもそもそももらえる年金額が少ないので、かなり厳しいという指摘もあるようです。

 また生活費は減るけれど、私の母親を見ていても実感しているのですが、私も含めて70歳を越えるころから医療費の負担は増える感じです。

 というわけで高齢化が下流老人への転落のリスクになるという結論になってしまうのですが、これを避けるためには、早い話が収入を増やすか、支出を減らすしかないわけで、私の場合は今行っているような海外旅行がリスクの一つになりそうです。

 一方で女性の場合は、男性より他者とのコミュニケーション能力が優れているので、旅行のような物理的な支出がなくても、近所づきあいを楽しんで支出を減らす術に長けているようです。

 しかしまあどちらにしても、必死に働いて退職をして悠々自適という生活を楽しめるのは一握りというデータもあるようで、いくつになっても将来を見据えた生活設計をしないといけない国になってしまったようです。



寺院への関心


趣味(バンコク旅行)


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