シニア層が買いたい製品は?

日本の製品の売れ行きが悪いわけ?(2014.3.20)

 バンコクに来て三日目の夕方です。昨日はいつものように本屋さんでタイでしか手に入らないような日本語の本を物色しましたが、鉄道の旅関係の本を除いて、日本でもアマゾンで簡単に手に入りそうだったので何も買わず。

 昼は近辺の日本にも進出している有名な点心のお店に行きましたが、以前より味が低下。お客さんも減っていました。

 午後は主として昼寝。ともかく暑いので昼間は行動時間が制限されます。夜はホテル近辺のイタリア料理?と思われるオープンエアの店で、欧米人に混じって前菜のみの夕食

 主食の料理を注文してしまうと量が多すぎて食べきれません。牛肉入りのピザという感じでしょうか。美味しかったです。その後はあちこち夜の待ちをふらふらと。この時間のためにバンコクに来ているという人も多いかもしれません。

 ホテルに戻ったのが10時半。シャワーを浴びて熟睡。今日は6時半に起きました。

 ホテルで朝食を食べながら読売新聞をチェック。デパート売り上げ増加中。外国人観光客も増加中。と景気の良い見出しが並んでいます。

 しかし紙面をめくっていくと、貿易赤字拡大なんてのが出ていて、そもそも金融緩和をして、為替を円安にすることによって日本の輸出が増え、それによって製造業が潤う、というようなことを誰かが言っていたように思うのですが、もしかすると売り上げが伸びないのは、為替の問題ではなく、作っているものに問題があるのではとも思えます。

 別に故障が多いといったような問題ではなく、消費者のニーズに合った製品が作れていないということです。

 毎日新聞の片隅に時々、日本で作った製品にこのような工夫をして海外で売り上げを伸ばした、という記事が出ています。いずれもなるほどなという、ある意味ちょっとした工夫ですが、日本国内で販売される製品について、そういったちょっとした工夫がされているのかは不明です。

 今日本で一番購買力があるのはもしかしたらシニア層かもしれません。しかしこういった人たちはすでに働いていませんので、この人達が要望しているものが何なのか、メーカーはつかみかねているのかなとも思えます。

 またすでに今のシニア層は、欲しいものはだいたい持っていて、これ以上は買い換え需要しかないと言う現実があるのかもしれません。

 しかもシニアが買い換えようとしたとき目に付くのは、やたら高機能のマニュアルを見ただけで嫌になる電気製品が多いことも事実です。

 以前私の母親にテレビの買い換えを頼まれたとき言われたことは、「何でも良いから使いやすいもの」という要望でした。

 そこで私は置き場所をきちんと測定して、そこにきちっと入る大きさのものを選択。次に考えたのが画質やらインターネットやらの機能ではなく、リモコンのボタンの大きさと数。小さくて、ボタンの数が多いとそれだけで嫌になります。

 これはエアコンの買い換え時でも感じました。除湿とかフィルター掃除とかいろいろ電気屋さんは説明してくれましたが、母親にとって必要なのは手元のリモコンボタンが大きくて、見やすくて数が少ないことです。 さらに言えば表示が見やすいことも大事です。

 電源、冷房か暖房か、温度設定。基本的にはこれだけですからボタンは4つあればいいわけです。しかしこういうのは実際に高齢者にならないと分からないのかもしれません。


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