バンコクでプチリッチな感覚を楽しむ

バンコクに耽溺するぐうたら旅行者(2014.10.1)

 明日からバンコクに遊びに行って来ます。これが13回目の旅行です。初めて行ったのが2005年。10年近い前になります。すべて一人旅です。

 それまでハワイには家族で何回も行っていますので、海外旅行のためのチケット確保や宿泊先確保の知識はすでにありました。空港内での動きについても大体把握。

 そこで、たまにはハワイ以外の場所にも行ってみたいと考え、台湾やグアムサイパン、オーストラリア、東南アジアとあちこち検討して、チケット代や滞在費のコストパフォーマンスが最も良いと思って選んだのがたまたまバンコクでした。

 要するに距離の割りに旅行代金が安くなりそうだという安易な理由です。そこでバンコクに絞って現地の状況を調べてみると、微笑みの国、激しい交通渋滞、極端な貧富の差、若々しい国、怪しい詐欺師、夜の飲み歩き情報、現地には日本企業が多数進出等々、様々な情報が錯綜していました。

 一方私の気持ちの中では、少しずつ海外旅行の機会を広げたい、自分がハワイで試していた英語を他の国でも使ってみたい、新しい価値感に触れたい、という気持ちが強くなり、「よし、思い切って行って見るか」と決心。

 当然ながら初めての場所ですからツアーが良いだろうと思えましたが、実際に料金を調べて見ると一人旅追加料金なるものが加算され、結局個人手配料金とそれほど変わらないことが分かってきました。

 であるなら、自分の好みの航空会社を使い、自分で選んだホテルに宿泊した方が面白いだろうと判断。初めての場所に個人手配で行くということに不安と冒険心を掻き立てられつつ出発。

 この旅行は印象的でした。始めてハワイに新婚旅行で行って、現地のリゾート感覚に耽溺した私は以後ハワイに毎年通い続けていますが、バンコクはそれとは正反対?の魅力を感じます。

 文章ではなかなか書き表せませんが、昭和と平成が一体となったような街並み、ファッショナブルな今時の若者と路上に佇む物乞い。屋台の得体の知れない食べ物と高級レストラン

 ともかく差が激しい。道を歩き、観光ガイドなんぞを広げると、すかさずにこやかな女性が近づいてきて「お茶でもどうですか?」というスリル満点のお誘い。(詐欺師です)

 タクシーに乗ると、行き先を言った瞬間、メーターではなく相場の3倍ぐらいの値段を吹っかけてくる運転手。そうかと思えば、つり銭を小銭の単位まで数えて丁寧に渡してくれようとする運転手さん。乗ったはいいけど、渋滞で10分ぐらいまったく動かないタクシー。

 日本のようにある程度整然とした街で生活していると、すべてが混沌としているように見えます。しかし根底にある経済格差から何とか脱出しようと、すべての人が与えられた環境の中で必死に生きているという雰囲気を強烈に感じました。

 「あ〜これが日本との文化や価値観の違いだ」と思った瞬間からバンコクにはまっていました。

 というわけで、最初のカルチャーショックが大きかった分、のめりこむ度合いも激しく、以後回を重ねるたびに新たな発見があり、一方で日本より物価が安いので、私のような年金暮らしでも、バンコクではプチリッチな感覚を楽しめることも分かり、ますます耽溺度が高まっています。

 というような思考過程を経て、13回目の旅行に出発です。次は出来れば現地から書き込もうと思っています。


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