ゲームより現実社会

バンコクで現実のロールプレイイングゲームを体験(2016.5.6)

 旅行の醍醐味は、ロールプレイングゲームと全く同じだなと思います。というかそもそもロールプレイングゲームと言うもの自体が、我々の日常生活を模倣したものですから、似ているのは当たり前です。

 一般的なネットのゲームでは、自分の体力、知力、技術力、魔法の力等を利用して、最初は小さな村が出発点となり、そこから何らかの目的を持って、徐々に経験値を増やし、自分の活動領域を広げていきます。

 その途中では、仲間が増えたり、悪い敵が表れたり、迷路になって行き先が分からなくなったり、一方で突然宝箱が出てきてヒントやお金がもらえたりと、まあ作られたものですが実に面白い。

 一時期ドラクエやファイナルファンタジー、ディアブロ、空の軌跡といったゲームにはまっていましたが、もしかするとちょうどストレスが多かった時なので、仮想世界に精神が逃げ込んでいたのかもしれません。

 早期退職をしてからは、こういったゲームにはまったく関心がなくなってしまいましたが、現実世界をゲーム感覚で楽しむようになっているのかもと思うことがしばしばあります。

 特に今のように、よく知らない海外の街に滞在していると、先ず維持しなくてはいけないのが自分の体力です。睡眠を十分とり、夏場なので食あたりに気を付け、熱中症にならないように水分補給を心がけています。

 一方旅行中に頼りになるのは中学生程度ですが最低限の英語力や現地の地理(地図)や交通機関を利用する知力です。これが不充分だと、自分がやりたいと思うことがなかなか実現できません。

 特にバンコク旅行の場合はタイ語ができないと言うハンデが大きいですね。しかし飲み歩いているとき突然外人さんから親しげに話しかけられたりするのも不思議な経験で、これこそまさに経験値だなと思います。

 そうやって、最初はホテルの周りだけとか、駅の周りだけとか、さらにショッピングモール、レストランと活動領域が徐々に広がり、突然夜の街で宝箱のような女性に巡り合ったりすると、そのゲームはますます楽しくなっていきます。

 そうなると「もっともっと」という欲も出てきて、ゲームと同じように未知の場所に向かって進んでいくということになります。

 今回はパタヤにも行きましたが、夜の飲み歩き場所がまた一つ増えました。これまで全く足を踏み入れたことがない場所で、「こんなところもあったんだ」という感覚。

 ゲームであちこち丹念に動き回っていたら、ふとした拍子に抜け道を見つけ、新たな活躍場所に踏み込めたというのと似た感覚です。

 ゲームの場合はボスがいて、それを倒さないと先に進めませんが、実体験では詐欺や泥棒、交通事故と言った困難も待ち構えています。それらをうまくすり抜けて最後に到達するのはどこなのか?

 ゲームより、五感を刺激する現実社会は実に面白いなと感じています。


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